ネットワーク機器
Wi-Fi 7に対応したトライバンド スペクトラムアナライザー
Oscium
Wi-Spy Lucid スペクトラムバンドル
掲載日:2025/06/10

無線LAN環境はビジネスやサービスのインフラになったが、それに伴いこれまで以上に安定・高速な通信環境を構築する必要が出てきた。Wi-Fi 6/6Eの2倍の通信速度を実現できるWi-Fi 7対応の製品が発売され、無線LAN機器のリプレースが今後増加することが予想される。快適な無線LAN環境を構築するにはアクセスポイントの最適化が必要だが、そのためには電波状況を適格に把握する必要がある。
高度なツールを簡単に利用
Osciumの『Wi-Spy Lucid スペクトラムバンドル』は、Wi-Fi 7に対応したトライバンド スペクトラムアナライザーだ。簡易スペクトラムアナライザー「Wi-Spy Lucid」に解析ソフトウェア「Chanalyzer」がバンドルされているので、Wi-Fiの監視、トラブルシューティング、最適化までをワンストップで行うことができる。
スペクトラムアナライザーとは、「電波を見える化」する装置だ。Wi-Fiの三つの帯域2.4GHz、5GHz、6-7GHzを測定できるトライバンド対応で、最新のWi-Fi 7にも対応している。
Wi-Fiが利用する帯域はコードレス電話や電子レンジなど、さまざまな機器も利用している。本製品を使用することで、専門的な知識や免許がなくても、ノイズや干渉の原因を突き止めることが可能だ。
自社オフィスや店舗内だけでなく、近隣のビルや住宅にあるデバイスの影響も測定できるので、調査はしてみたものの原因が特定できない、といった事態が起こることは少ないだろう。
原因究明からレポート作成まで
『Wi-Spy Lucid スペクトラムバンドル』を活用することで、Wi-Fiの電波が届かない、通信が安定しないといった無線LAN環境の「デッドスポット」をあぶり出し、通信環境を効率的に改善可能だ。
例えば、チャンネルの使用状況も可視化できるので、通信品質の低下原因が接続ユーザーの過剰なのか、電波が届いていないからなのか、ほかの機器からの干渉なのか、などを判断することができる。
また本製品は測定結果を可視化するだけでなく、調査結果をレポートにする機能も搭載。調査結果にスナップショット、表、説明などを簡単に追加できるので、顧客や社内へすばやく調査結果を報告することが可能だ。
詳細な分析や課題解決のための提案は後日に改めて行うとしても、調査結果がすぐに報告されるのは、社内の意思決定の迅速化や顧客満足度の向上に大きく寄与することが期待できる。
やみくもにアクセスポイントを増設しても、Wi-Fi環境が改善されるとは限らない。本製品を活用して、安定した無線LAN環境を効率的に構築していただきたい。
主な仕様
製品名 | Wi-Spy Lucid スペクトラムバンドル | |
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ハードウェア | 周波数帯 | 2.2 GHz~ 7.25 GHz ※現在、ソフトウェアアプリケーションはWi-Fiバンドのみをサポートしています。将来的には、他のバンドもサポートされる可能性があります。 |
周波数分解能 | 25 KHz | |
増幅範囲 | -95 dBm to ~ 5 dBm | |
振幅分解能 | 0.5 dBm | |
フィルタ帯域幅 | 58 KHz ~ 812 KHz | |
アンテナ | トライバンド無指向性アンテナを内蔵 | |
アンテナポート | RP-SMA | |
ソフトウェア | ソフトウェア要件 | Windows 8以降 Mac OSX 10.14 (Mojave) |
デフォルトのソフトウェア周波数帯域 | 2.4~2.5 GHz 5.145~5.860 GHz 5.925~7.125 GHz |
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デフォルトのソフトウェアスキャン時間 | 2.4 GHz:200ms 5.8 GHz:400ms 6E:600ms ※Chanalyzerは、設定可能なスイープ周波数範囲、分解能、帯域幅をサポートしています。 |
※ 仕様詳細についてはメーカーサイトにてご確認ください。