Moxaの『EJS-04』は、4ポート搭載のEtherCATジャンクションだ。産業用ネットワーク「EtherCAT」プロトコルに特化した専用デバイスで、ネットワークの信号を分岐し、トポロジーを拡張してくれる。

スレーブの接続用ポートは、100BaseTのRJ45コネクター。いずれもオートMDI/MDI-X接続に対応しており、通信相手を自動で判別して適切な方法で接続する。

大きな特長は、4種類のトポロジーへの対応。各デバイスを放射状に接続するStar型、直列にデイジーチェーン形式で接続するLine型、複数に分岐するTree型、環状に接続されたマスターとループを担うRing型を任意で選択できる。

分散配置の工場ではStar型、シンプルな生産ラインではLine型、大規模工場ではTree型、信頼性が重視される環境では冗長性のあるRing型など、トポロジーごとに利点はそれぞれだ。どのトポロジーでも低遅延を維持できるEtherCATの強みを生かし、効率的な接続を実現できる。

頑丈な金属ハウジングも特長の一つだ。環境干渉を遮断する高い電磁両立性を備えており、工業環境でも安定した動作が見込める。産業用EMCアプリケーションのためのEN 61000-6-2およびEN 61000-6-4規格に準拠しているのも、安心できるポイントである。

加えてコンパクトな筐体が設置の自由度に貢献してくれる。DINレールをサポートしているため、スペースと配線を最適化することも可能だ。

ネットワークの信頼性と可用性を向上させる冗長機能や、デュアル電源入力設計にも対応。主電源に障害が発生した場合でも、冗長電源を接続すれば作業を止めずに運用できる。

お客様のニーズに合わせて、柔軟にネットワークを構築できる製品として、ぜひおすすめいただきたい。