ワークスタイル変革
ワークスタイル変革に役立つ
2 in 1 PCはこれだ
掲載日:2021/04/06
テレワークの導入などワークスタイル変革が進む中で、新しいワークスタイルに合わせたITインフラの整備は不可欠だ。その中でも重要なのは、従業員の使用するデバイスではないだろうか。テレワークの普及によって、タッチペンによるペーパーレス化が実現できるなどの多彩な機能が改めて注目されているのが、2 in 1 PCだ。
ニューノーマルなワークスタイルに必要なデバイス
テレワークをメインの業務形態として推奨している企業でも、全く出社や外出がない企業・職種はないだろう。そうなると選ぶべきPCはデスクトップではなくノートPCとなる。
ノートPCの場合においても従来はオフィスで使うことを前提としていたが、持ち運ぶデバイスとして考えた場合に選択肢となるのが2 in 1だ。
2 in 1とは、PCとしてもタブレットとしても使えるデバイスのこと。PCモードとタブレットモードが簡単に切り替えられるため、PCとタブレットの2台を持ち歩く必要もなくなる。
また、タッチパネル入力、ペン入力が可能なものが多く、キーボード入力が難しいシチュエーションでも使いやすいのが特長だ。移動時の飛行機や電車の中、喫茶店やシェアオフィスなど場所を選ばずに使用できる。
ノートPCと2 in 1、それぞれのメリット・デメリット
在宅ワークとオフィスの移動のために軽量のものを求めたい、というだけの理由なら2 in 1でもノートPCでもそこまで変わりはない。
2 in 1を選ぶメリットがあるケースとして以下の目的が考えられる。
- ● ペン入力でメモを手書きしたり、イラストなどを描いたりする
- ● 会議や講義で、背面カメラを使ってホワイトボード・黒板を撮影する、撮影したデータに手書きでメモの追加をする
- ● 電車や飛行機での移動中に作業など、キーボードの使用が難しい場合にタブレットモードで作業する
- ● タブレットとノートPC 2台を持ち歩いていた場合、1台に集約できる
- ● 移動先でもネットワークにつなげる(2 in 1はLTE対応のものが多い)
デメリットとしては、大半の2 in 1の画面が小さいことが挙げられるが、オフィスや自宅ではサブモニターを使うことでその点はカバーできる。
2 in 1の種類
2 in 1は、その形状から2タイプに分類される。
● デタッチャブル型
ディスプレイ部分とキーボード部分が取り外しできるタイプ。セパレート型とも呼ばれている。
タブレットとして使用することが多いなら、デタッチャブル型のほうが使いやすいだろう。代表的なデタッチャブル型の2 in 1 PCを紹介する。
Microsoft Surface Pro 7+
タブレットと別売りのタイプカバー(キーボード)を組み合わせて使う。12.3インチだが、フルHDより高い解像度(2736×1824)で、1画面に収まる情報量は多い。
CPUに11世代インテル Coreを採用し、メモリも8~32GBとハイスペック。別売りのSurface ドック 2と組み合わせることで、デスクトップPCのようにも使える。また、LTEモデルが選択可能。
レノボ・ジャパン ThinkPad X12 Detachable
マルチタッチ対応の12.3インチ液晶PCで、タブレット本体は約8.8mmの薄型。12項目の米軍調達基準に準拠した、タフな作りで持ち歩きが多くても安心だ。CPUは11世代インテル Core、メモリは8/16GBで、こちらもLTEモデルが選択可能。
● コンバーチブル型
ディスプレイが360度回転するタイプで、テントのように立てて使うことができる。このテントモードは、少人数の会議や営業で、直接画面を見せて説明するときに便利だ。資料を印刷する必要もなくなり、ペーパーレスにもつながる。また、キーボードを後ろに折り曲げた形のスタンドモードでも使える。
日本HP Elite Dragonfly G2
13.3インチのコンバーチブルPC。プライバシーフィルターにより、覗き見を防ぐことができるほか、複数のソフトウェアソリューションで攻撃の予防、検知、復旧を担保する。アメリカ国防総省のMIL規格(MIL-STD-810G)に準拠し、落下、衝撃、粉塵・砂塵などにも強い。インテル Core、メモリ8/16GBでLTE通信モジュールはオプション。
レノボ・ジャパン ThinkPad L13 Yoga Gen 2
13.3インチマルチモードPC。11世代インテル Core、メモリ8GB/16GB。Wi-Fi 6に対応し、Thunderbolt 4 ポートを装備している。オンライン会議の応答、通話・切断をファンクションキーによるワンタッチで行える。
10インチ程度の小型2 in 1
オフィスや自宅での作業には大きなモニターが必要な場合は、2 in 1にサブモニターを接続する使い方もできるが、オフィスでデスクトップや15インチ以上のノートPC、外回り用に小型・軽量のPC/タブレットを使用するケースもあるだろう。
その場合にも、サブマシンとして2 in 1を勧められる。10インチ程度の2 in 1は、メモリ4GB~8GB程度しかないが、サブマシンで使うなら問題はない。
また、小型2 in 1を勧められる業種として、工事や農業の現場業務が挙げられる。現場ではタブレットでも12~13インチは大きくて使いにくい。デスクでの作業には、会計ソフトの入力程度であれば、以下のようなスペックでも十分だろう。
Microsoft Surface Go 2
10.5インチのコンパクトなデタッチャブル型。キーボード以外のアクセサリーは、Surface Pro 7+と共通のため、Surfaceシリーズでそろえて使うユーザーもいる。
ASUS TransBook Mini T103HAF
10.1インチタブレットの本体は約620g、キーボードカバーを取り付けても約870gと軽量のデタッチャブル型。小さいながら、インターフェースはUSB3.0、microUSB、microHDMI、microSDと充実している。
マウスコンピューター MousePro-P101シリーズ
GIGAスクールにも対応する、堅牢な10.1インチデタッチャブル型。防塵・防滴対応で、インターフェースにはカバーが付いており、工事・農業の現場でも安心して使える。背面のスタンドは、持ち運ぶときにハンドルにもなる。
2 in 1を勧めるにあたって
2 in 1PCをお客様に勧める場合、どんなことをポイントにしたらいいのだろうか。
2 in 1PCの懸念点として、タブレットとキーボードの接続部が壊れやすいのではないかと不安をもつユーザーがいるかもしれない。それを踏まえて、各メーカーでは厳格なテストを行っているため、普通の使い方で耐久性に問題が出ることはないだろう。
軽量という点ではノートPCの方が有利なケースもあるため、2 in 1を勧めるときは、それ以外の特長を打ち出すといい。テレワーク時の問題として自宅にプリンタが無いという課題があったが、タッチパネル&ペン入力を活用したペーパーレス化により対応できるケースもある。また、通信の面ではLTE対応が大きなメリットといえるだろう。
テレワークが普及した今だからこそ、ワークスタイル変革に大きく貢献する2 in 1を拡販してみてはいかがだろうか。