BCP

中小企業のBCP策定をキャッチアップ!

掲載日:2022/06/28

中小企業のBCP策定をキャッチアップ!

台風や地震をはじめとした、自然災害の発生が絶えない近年。それだけでなく、サイバー攻撃が増加し、新型コロナウイルスの感染拡大という予想し得ないトラブルが発生するなど、企業を取り巻くリスクは多様化している。そのような状況の中で事業を継続するための計画が「BCP」だ。ただ、現状、中小企業がBCPを策定するには多くのハードルを乗り越えなければならない。そこで本記事では、必要なソリューションの紹介を含めて、中小企業がBCP策定を実現するに当たって重要なポイントを紹介する。

中小企業とBCP

帝国データバンクが2021年に発表した「事業継続計画(BCP)に対する企業の意識調査(2021 年)」によると、17.6%の企業がBCPを策定しているという。

BCPを策定している企業の割合を企業規模別で見てみると、大企業の策定率が32.0%であるのに対し、中小企業は14.7%。企業規模によって、策定率に大きく開きがあるのが事実だ。大企業と比較すると、中小企業は資金調達が困難なことが多く、いざBCPを策定するとなったときの従業員への負担も大きくなる。このように企業規模ならではの課題はあるものの、BCPを策定しないことによるリスクの重大さは、どの企業も理解していることだろう。各種ガイドラインを参考にする、場合によっては外部のコンサルタントを活用するなど、状況に応じた方法でBCP策定に向けて動き出すことが必要だ。

企業に求められる5つのポイント

BCPをうまく機能させるために重要なのは、一つの視点に偏らない計画を策定することだ。以下の5つの視点を参考にして、それぞれ必要な対策を考えたい。

① 人的リソース
緊急時にもビジネスを継続するということは、従業員の業務継続が必要ということだ。従業員の状況を把握し、出社が不可能なシチュエーションでも業務を行うための対応を検討しなければならない。
② 施設・設備
本社をはじめとした企業所有の施設が被害を受け、設備にトラブルが生じる場合も想定しなければならない。被害が甚大な場合は早期復旧が困難な場合が多いため、設備の代替案を調査・導入する必要がある。
③ 資金
緊急時には、資金が必要になる場合も十分に考えられる。緊急時の被害や、その復旧に必要な金額を前もって把握しておくことが大切だ。
④ 体制
トラブル発生時の混乱した状態でも、明確に指示できる体制を整えておくことが必要だ。
⑤ 情報
物理的な被害が少なかったとしても、業務に必要な情報(データ)の損失があってはビジネス継続が難しい。データのバックアップ対策は行っておくべきだ。

ただ前述のとおり、通常の業務をこなしながら細かな対策を行うことは、特に中小企業にとっては難しい。効果的なBCP対策を実現するためには、適切なIT投資で企業を強化することが必要だ。

必要なIT投資とは?おすすめソリューション紹介

そこで、効果的なBCP対策を実現するサポートをしてくれるソリューションを紹介する。

Microsoft 365

Officeソフトをはじめ、Microsoftのサービスは多くの企業で活用されている。それらの特に中心的なサービスをサブスクリプション形式で包括的に活用できるのが、『Microsoft 365』だ。『Microsoft 365』であれば、災害時も普段業務で活用しているアカウント / アドレスからチャットやメールで連絡を取ることができる。

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また、スマートフォンやPCなど機種を問わず機能を利用できることも魅力だ。災害で社員が出社できない状態でも、ネットワークさえつながっていれば会社と連携して動ける。普段であればテレワークなどで効果を発揮する柔軟性は、緊急時においても強い味方となってくれるだろう。

APC RS シリーズ

『APC RS』は、中小企業でも導入しやすいUPS(無停電電源装置)のシリーズだ。災害に伴う急な停電によってPCが強制的にシャットダウンし、業務上重要なデータを失うというケースは十分に考えられるが、『APC RS』の利用でこの問題を未然に防げる。

Arcserve UDP Cloud Direct&Arcserve UDP Cloud Hybrid

急な災害に備え、普段からデータのバックアップを取っておくことは非常に重要だ。この観点からおすすめしたいのが、『Arcserve UDP Cloud Direct』というバックアップ用のサービスを包括的に提供する製品。契約期間中は業務に必要なデータがクラウドにバックアップされ続けるため、予期せぬトラブルに対し強い効果を発揮する。

一方で、回線障害などを考慮して常時クラウドへバックアップすることに抵抗がある企業には『Arcserve UDP Cloud Hybrid』の利用をおすすめする。これは『Arcserve UDP Cloud Direct』同様にクラウドを活用したバックアップサービスだ。ただし、クラウドへのフルバックアップは初回のみで、2回目以降は増分データのみをバックアップする。

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全てのトラブルに対応できるような、完璧なBCP対策はほぼ存在しない。企業ごとにさまざまなシチュエーションを想定し、考え得るリスクを一つずつクリアできるような体制を整えることで、万が一の際に被害を減らせる。この体制整備において重要なのが、外部からの冷静な弱点の指摘である。ベンダーとしてはさまざまな企業を外部から観察し、弱点克服に貢献できるようなソリューションを見極めることで貢献していきたい。