コロナ禍は、Web会議やペーパーレスに代表されるリモートワーク基盤の急速な普及につながりました。その一方で、新型コロナウイルス感染症の5類移行を受け、オフィスワークに回帰する動きも目立っています。とはいえ、その動きが従前のオフィスワークへの単純な回帰に留まらない点には注目が必要です。

リモートワークにコミュニケーションやメンタルヘルス管理などの観点で課題があったことは確かですが、一方では生産性向上や新たな人材確保に大きな役割を果たしました。今後多くの企業が、リモートワーク基盤を活用した新たな働き方を模索していくと考えられます。ポストコロナの新たなニーズに応える上で大きな意味を持つのが、在宅勤務に代表されるリモートワークと出社して働くオフィスワークを組み合わせたハイブリッドワークです。

サイオステクノロジー株式会社
フリーアドレスに対応する座席管理ツールを提案

アドビ株式会社
コロナ禍で市場を大きく伸ばしたAcrobat Sign

ハイブリッドワークを主要なテーマにした「BP大展示会2023.5」において、大きな注目を集めたのが最先端のモバイル端末が一堂に会したPCメーカー各社の展示ブースです。これまでモバイルPCはその重量を考えると、13インチ以外の選択肢は考えにくいのが現実でした。1㎏前後に収まる14インチPCの登場はこの状況を大きく変えることにつながりました。13インチではストレスを感じる作業も14インチであれば、印象は大きく異なります。これまで13インチを主軸に動いてきたモバイルPC市場において、14インチが確実にシェアを伸ばす背景にはこのような事情があると考えられます。また、超軽量ディスプレイとの組み合わせにより、外出先でもオフィス同様のマルチディスプレイ環境を実現するアイデアも提案されました。

株式会社富士通パーソナルズ
13.3型750ｇの超軽量PCを展示した富士通

パナソニック コネクト株式会社
スクエア（4:3）画面がビジネスパーソンに人気のLet’s note

株式会社日本HP
独自ノウハウのエンドポイントセキュリティ製品も紹介

VAIO株式会社
VAIOは12.5型からの画面サイズ展開も特長の一つ

レノボ・ジャパン合同会社 /
レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ合同会社
レノボはモバイルPCと超軽量ディスプレイを提案

日本電気株式会社
NECはモバイルワークに最適化されたPCを出展

次に注目したいのは、リモート会議の品質向上です。AIカメラが話者をズームアップするソリューションや音声品質を向上させるヘッドセット、電子白板などは提案の具体的なヒントになるはずです。

ヤマハ株式会社
AIカメラ搭載の次世代Web会議システムを提案

スターテック・ドットコム・ジャパン株式会社
会議用スピーカーと全指向性マイク搭載のドッキングステーションを参考出品

パナソニックEWネットワークス株式会社
パナソニックEMネットワークスはWi-Fi6対応の無線APを出展

さらにエンドポイントセキュリティも重要な課題の一つ。フリーアドレス制の採用では、在席状況を効率的に管理する仕組みが求められます。さらに言えば、クラウドストレージのデータ量増大に伴うクラウドロックインを回避し、データ利活用を推進する仕組みについても考えていく必要があります。ハイブリッドワークの課題を解決する製品、ソリューションに触れる機会は、ポストコロナのIT提案を考える上で大きな意味を持つはずです。

ムオーテックス株式会社
モバイルワーク対応のセキュリティ製品を提案

Wasabi Technologies Japan合同会社
低価格クラウドストレージが注目されるwasabiも出展

オートデスク株式会社
AUTODESKブースでは3年契約の取り扱いも発表された

日本ヒューレット・パッカード合同会社
HPEはサーバーの他、Arubaネットワークソリューションも展示

協賛メーカーの皆さま、撮影のご協力をありがとうございます！