マーケティング
最新のデジタルマーケティングトレンド
掲載日:2024/12/24
常に移り変わるデジタルマーケティングのトレンド。マーケティングの手法にもさまざまな種類があり、情報のアップデートに苦戦している企業も多いだろう。そこで今回は動画やSNS、メールマーケティングなど、手法別に最新のマーケティングトレンドを解説するほか、マーケティングにおけるAI活用についての最新動向もお届けする。
最新デジタルマーケティングトレンド
早速、手法別にデジタルマーケティングの最新トレンドを紹介していく。
ショート動画を活用したマーケティング
動画マーケティングは、昨今のデジタルマーケティング戦略において、最優先に取り組みたい手法の一つだ。2018年頃より TikTokやYouTubeショートをはじめとした15秒~60秒ほどの短時間の動画のトレンドが続いている。人気の理由の一つがその短さ故の「手軽さ」であり、特にタイムパフォーマンス(タイパ)重視の若者世代に大きく支持されている。企業側も撮影・編集の手間が長尺動画と比べて少なく、投稿数を増やすことで露出を拡大しやすいというメリットがある。
ソーシャルコマース
SNSを活用して商品の販促を行うソーシャルコマースにも有用である。従来のマーケティング手法でのSNSは、あくまでユーザーをECサイトに流入させるための集客ツールであったが、ここ数年は「SNS上で商品を買ってもらう」ソーシャルコマースへと変化しており、その市場規模も年々拡大している。ソーシャルコマースであれば、SNSからECサイトに遷移するまでに離脱してしまうユーザーを取りこぼさず、購入率を下げない効果が期待できる。
SEO対策
SEO対策はGoogleなどの検索エンジン上でコンテンツを上位に表示させて、流入数の増加を狙う施策だ。有効な方法は「ユーザー第一のコンテンツ作り」である。これはGoogleが「Google の自動ランキングシステムは(中略)ユーザーにメリットをもたらすことを主な目的として作成された、有用で信頼できる情報を検索結果の上位に掲載できるように設計されています」と明言していることからも明らかであるとおり、デジタルマーケティングを行ううえで不可欠な要素である。なお「ユーザー第一のコンテンツ」とは具体的に、実体験や深い知識に基づいて作られ、ユーザーが有益と感じられるコンテンツのことを指す。ユーザー第一のコンテンツ作りが最も有効なSEO対策になることは、今後も変わらないだろう。
メールマーケティング
メールマーケティングは、他のデジタルマーケティングよりも歴史が長いマーケティング手法だ。しかし、その進化は現在も続いており、昨今では特定のアクションをした当日を起点として、定期的にメールを配信する「ステップメール」や、特定のアクションを起点にメールを送る「シナリオメール」、指定した属性のユーザーにピンポイントでメールを配信する「ターゲティングメール」といった、一人一人の属性や状況に応じてメールを送る手法がトレンドとなっている。
インフルエンサーマーケティング
インフルエンサーマーケティングとは、主にSNS上で影響力を持つインフルエンサーに商品やサービスをPRしてもらう手法のことである。昨今のトレンドは、フォロワー数に応じて4種類に分類した際に、フォロワー数の少ない「マイクロインフルエンサー(フォロワー数:1万~10万人程度)」や「ナノインフルエンサー(フォロワー数:数千~1万人程度)」を起用する手法だ。両者は4種類のうちフォロワー数の多い「メガインフルエンサー(フォロワー数:100万人以上)」や「ミドルインフルエンサー(フォロワー数:10万~100万人程度)」と比べて、ユーザーに親近感を持たれやすい特徴がある。そのため、企業はマイクロインフルエンサーやナノインフルエンサーを起用することで、アプローチできる数は少ないものの、高い確度でターゲットのユーザーに高い関心を持ってもらえる可能性が高い。
デジタルマーケティングにおけるAI活用最前線
デジタルマーケティングとAIは親和性が高い。
例えば、個々のユーザーに最適なアプローチをするために、顧客を特性や傾向などによって分類する顧客セグメンテーションは非常に重要な作業である。従来は大量のデータの処理や分析に時間がかかっていたが、AIの活用によってさらに短時間で効果的な顧客セグメンテーションが可能になった。実際に同様の機能を有したAIサービスもリリースされている。また生成AIで生成した画像やキャッチコピーをWeb広告で使用したり、生成AIに対してデジタルマーケティング戦略に関する相談を行ったりすることができるため、効果的な施策を打つことが可能だ。
現在のデジタルマーケティングはSNSやAIの活用がトレンドになっている。この流れは今後もしばらく続くと見込まれるため、ベンダーとして各マーケティング手法と併せて、特にAI活用についての最新情報を提供して、顧客との接点強化を図りたい。