IoT・AI
2025年リリースの最新生成AIサービスを紹介
掲載日:2025/07/08

生成AI元年といわれた2023年から、数々の生成AIを活用したサービスがさまざまな業種や用途向けにリリースされている。そこで今回は2025年にリリースされた最新生成AIサービスを紹介する。
2025年にリリースされた生成AIサービスを紹介
早速、2025年にリリースされた生成AIサービスの中で、特に注目のものを六つ紹介する。
建築ビジュアライゼーション動画を生成する『morphix』
株式会社mignは映像体験を生成するサービス『morphix(モーフィクス)』を2025年5月にリリース。同サービスは、2枚の静止画から建築向けのビジュアル動画を自動生成できる。生成した動画は販促用コンテンツやモニター展示などでも活用可能。建築設計事務所や住宅メーカーなどで導入が期待される。
仕分け・エクセル化・資料作成を自動化する『AIパンチャー』
オープングループ株式会社は生成AI活用サービス『AIパンチャー』を2025年6月にリリース。同サービスは対象データをアップロードするだけで、AIが発注書や企画書、契約書などのさまざまなデータの自動仕分け・エクセル化・資料作成を実行する。また名刺をスキャンするだけで簡単に顧客管理システムに登録するためのインポートデータが作成可能なほか、請求書や領収書を取引先別に仕分けることができる。幅広い職種で事務作業のDX化を図りたいクライアントにはぜひ紹介したい。
ワンクリックで企業分析&提案シナリオを作れる『アカマネサーチ』
インキュベーター株式会社は2025年6月に『アカマネサーチ』をリリース。リサーチしたい企業を指定するだけで、対象企業の課題分析および提案シナリオを作成する商談準備AIだ。一から企業分析をしたり提案内容を練ったりするのは工数も労力もかかるが、同サービスのアウトプットを基にブラッシュアップしていくことで商談準備の効率化と提案内容の充実を同時に実現することができ、商談の成約率向上に寄与するだろう。
あらゆるデータをインサイトに変えるAIエージェント『AI Central Voice』
テックタッチ株式会社は2025年4月、ビジネスインサイトの創出を行うAIエージェント『AI Central Voice』をリリース。同サービスでは、元のデータでは分析が困難な顧客や従業員の声、アンケートなどのテキストデータをAIが可視化し、課題を分析する。データ活用に不慣れなクライアントのニーズを満たすサービスといえる。
介護・医療・宿泊施設向けのAIインカムアプリ『VOYT CONNECT』
2025年2月、ボイット株式会社は介護・医療・宿泊施設に特化したAIインカムアプリ『VOYT CONNECT(ボイットコネクト)』をリリース。勤務中に頻繁に情報共有システムを閲覧できない介護・医療・宿泊施設のスタッフは、リアルタイムの情報共有に課題を抱えているケースが多い。そこで同サービスは、外部からの情報をインカムに通知する機能や入力したテキストを合成音声で伝達する機能などを搭載することで、現場スタッフの情報共有をスムーズに行えるようにした。
教育用の音声メディアを生成する『まなびラジオ』
2025年5月、株式会社ETeqは、教育用音声メディア生成サービス『まなびラジオ』をリリース。主に教育関係者を対象としたサービスで、授業内容に沿った音声教材としても活用することができる。使い方はテーマを入力するだけで、それに応じた読み上げ原稿と音声を自動生成してくれるので、多忙な教職員の教材作成をサポートするサービスとして期待されている。
続々とリリースされる最新生成AIサービスをキャッチアップしよう

このようにさまざまな課題にフォーカスした生成AIサービスがあるとはいえ、自社やクライアントに最適なサービスが見つからないこともあるだろう。その場合は、ChatGPTなどの生成AIに条件や希望を伝えて直接聞くのも有効だ。「提案資料作りを効率化する生成AIサービスを教えて」「見積書作成を簡単にする生成AIサービスはない?」などのプロンプトを入力すれば、具体的なサービスを提案してくれる。
今後も次々と新たな生成AIサービスが登場することだろう。業界や業種別に新サービスをキャッチアップしておくことで、クライアントに応じた最適な提案ができるようにしておきたい。