パートナー様のビジネスを拡大するには中期・長期を見越した戦略の構築が鍵に

Windows 10のサポート終了(EOS)という特需が収束へと向かい、PC市場の停滞が予想される2026年。「アフターEOS」においてもパートナーの皆様が新たな商機を見出し、さらにビジネスを加速させるために必要な戦略とポイントは何か。ITベンダーのキーパーソンの皆様にご意見を伺いました。

日本電気株式会社 小方 秀介氏

2026年は中堅・中小企業の生成AI元年。クラウド利用を懸念するエンドユーザー様にパートナー様と共に「美琴」を届けたい

日本電気株式会社 パートナーソリューション統括部長 小方 秀介氏
パートナーソリューション統括部長
小方 秀介氏

明けましておめでとうございます。

NECにおける2025年のトピックとしてまず触れたいのが、大阪・関西万博への運営参加です。来場された皆様に新たな体験を提供した、独自電子マネー「ミャクペ!」や国内最大級の顔認証による電子マネー決済、入退場管理などに実装された最新のテクノロジーは今後、広く社会に還元していく予定です。

もう一つの大きなトピックが、大塚商会様と共創したオンプレミス環境での生成AI利用を実現するサーバーセット「美琴」の発売です。エンジンとして採用されている当社独自の国産生成AIの「cotomi」は優れた日本語性能を備えており、クラウドに情報を出せない機密情報を持つ中堅・中小企業も多いため、リリース当初からたくさんの引き合いを頂いています。

また、BP事業部によるファクトリーコンピューター「FCシリーズ」の取り扱い開始もトピックの一つです。最大の特長である堅牢さに加え、モデルの長期供給や10年を超える保守サービスが可能なモデルもございます。各種製造現場や病院など、24時間365日ノンストップでの運用が求められるシビアな環境に有効な提案の選択肢として、ぜひご注目ください。

2026年の当社の最大のテーマは「美琴」の大塚商会様との共同拡販です。大量の個人情報を管理する医療機関、自治体や機密情報を取り扱うメーカーの開発部門では、クラウドへのデータアップロードによる情報漏えいを懸念する声が少なくありません。オンプレミス環境での生成AI利用を可能にする「美琴」は、その解決策として大きな力を発揮します。まだまだ、実際の業務で生成AIを使いこなせている中堅・中小企業が少ないと感じていますが、「美琴」はさらにエージェンティックAIとしてバージョンアップし、エンドユーザー様の業務効率化や課題解決に貢献してまいります。そのためにも、当社は業種別のユースケースやテンプレートを拡充し、大塚商会様の商材との連携や協業によって、AIというテーマで新しいチャンネルを開拓していきたいと思います。

また、当社は今年、機械学習などの知見を持つパートナー様と幅広い販路を持つパートナー様のマッチングや、パートナー様向け教育プログラムを通し、ビジネスを力強くご支援したいと考えています。まずはエンドユーザー様に寄り添い、課題に耳を傾け、BP事業部様や当社にフィードバックいただければ、その課題は必ず解決できます。「美琴」は、パートナー様とエンドユーザー様が「ありがとう」でつながるような信頼関係の強化に貢献できると信じています。

「美琴」の詳細はこちら

NECパーソナルコンピュータ株式会社 宮前 豊氏

NECブランド復活に向け、「再逆転」をキーワードに新たな取り組みを開始今年はBP事業部様と共にAI PCにも注力したい

NECパーソナルコンピュータ株式会社 コマーシャル営業本部 業務執行役員兼本部長 宮前 豊 氏
コマーシャル営業本部 業務執行役員兼本部長
宮前 豊 氏

あけましておめでとうございます。

NECブランドの法人向けPC事業が、NECからNEC PCに移管したのは昨年4月のことです。法人シェア回復に向けた新たな取り組みは、おかげさまで、売上ベースで第1四半期は前年比140%、第2四半期は同120%の伸長を果たし、順調なスタートを切ることができました。

移管後、私たちは「再逆転」をキーワードにした三つの施策に注力しております。一つは、メールやWebなどを使った効率性を追求する営業体制から、顔が見える営業体制への回帰です。次がマーケティングへの再投資であり、価格割引、プロモーションイベントなどを通して、私たちの認知度を高める取り組みを進めています。そして最後が、NECブランドの魅力を再提示するための「攻め」の商品開発です。スタートダッシュが成功した背景には、これらの取り組みへの注力があったと自負しています。

さらに、全国に営業網を展開するBP事業部様との信頼関係の再構築も大きな追い風になりました。ご要望に一つ一つ応え、レスポンスをいただく中で培われた双方の信頼関係は、私たちが目指す「NECブランド復活」に大きな役割を果たすと考えています。特に注目したいのが、データ分析の「dotData」や国産生成AI「cotomi」を通して得た知見の相乗効果です。先ほど触れた「攻め」の商品開発は、「タイプVY」と名付けた軽量・大容量バッテリーのAI PCに結実しています。大塚商会様のAIの知見と「タイプVY」は、まさに最強の組み合わせです。

今年のPC市場は、Windows 10 EOS特需後の落ち込みが避けられませんが、AI PCの需要拡大により、売上ベースではある程度落ち込みをカバーできると期待しています。法人市場のシェア回復の布石として、私たちは昨年10月、大塚商会様の営業活動を支援する専門チームを立ち上げ、両社の関係性をより一層強化するための取り組みを開始しています。現在は首都圏だけに留まっていますが、今後は他拠点にも展開していく予定です。

大塚商会様と私たちの取引は、Windows OS前夜に一時代を築いたPC-9800シリーズにまで遡ります。私たちは強固な信頼関係の復活をもう一つの「再逆転」と位置付け、その強化に努めていく所存です。

VersaPro UltraLite タイプVYの詳細はこちら

リコージャパン株式会社 笠井 徹氏

パートナーの皆様と手を携え、地域・社会の発展に貢献する

リコージャパン株式会社 代表取締役 社長執行役員  笠井 徹 氏
代表取締役 社長執行役員 笠井 徹 氏

謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

平素は弊社製品・サービスをご愛顧賜り厚くお礼申し上げます。

昨年は生成AIの本格的な業務活用が進み、企業のDXは新たなフェーズに入りました。一方で、サイバーセキュリティリスクの高まりや人材不足、円安・資源価格の変動など、経営環境は引き続き厳しさを増しています。

リコージャパンは2025年、AIを含む多様な商品・サービスを取り揃えると共に、人財のスキルアップに取り組み、パートナーの皆様と共に、お客様のDX・GXに伴走してまいりました。

本年はGX推進法、改正下請法や改正労働安全衛生法などの施行が控えています。DX・GXの加速の重要性が増す中で、リコーグループはIDP(Intelligent Document Processing)、特に非定型部文書のAIによる自動処理を強化し、お客様の業務プロセス改革に伴走します。また、次世代のワークプレイスを実現する「RICOH Smart Huddle」のコンセプトに基づき、ハイブリッドワークの普及などによって多様化するお客様の“はたらく”の課題に最適な環境をご提案してまいります。

また、本年からは経産省の「サプライチェーン強化に向けたセキュリティ対策評価制度」が始まりますが、サプライチェーン全体でのセキュリティ対応を強化し、事業継続を支える基盤を構築します。

例えば、PFUのセキュリティ対策アプライアンス「iNetSec SF」で社内ネットワークに接続されたIT機器を自動で検知。不審なIT機器によるアクセスの遮断と、許可された機器の稼働状況の可視化を担います。今後もこうした、お客様に最適なセキュリティ対応を提案できるラインアップを取り揃えてまいります。

2026年もリコージャパンは、日々変化するお客様の“はたらく”の課題に寄り添い、社会全体の「“はたらく”に歓びを」の実現に向けて挑戦を続けます。大塚商会様、パートナーの皆様と手を携え、DX・GXを通じて、お客様・地域・社会の成長に貢献し、共に成長する企業を目指してまいります。

最後に、皆様の一層のご健勝とご発展を心よりお祈り申し上げます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

RICOH Smart Huddleの詳細はこちら

株式会社 日本HP 塩谷 義嗣氏

AI PCの市場拡大と独自セキュリティソリューションでさらなる成長を

パートナー営業統括 第一営業本部 本部長 塩谷 義嗣氏
パートナー営業統括 第一営業本部 本部長 塩谷 義嗣氏

新年あけましておめでとうございます。

2025年、日本HPは順調に成長することができました。お客様、パートナー様をはじめ、関係各位による旧年中のご支援、ご厚情へ深い感謝を申し上げます。今後もエンドユーザー様にさらに良質なソリューションを提供するために、BP事業部様やパートナー様との連携を重視し、より一層強化していきます。

当社の強みは幅広い製品ラインアップにあります。BP事業部様やパートナー様には法人需要のボリュームゾーンである15インチノートPCに留まらず、さまざまなニーズに応じて当社製品をきめ細かくご提案いただけたことが大きな成果につながりました。2026年のPCビジネスは厳しいものになると予測されています。しかし、昨年Windows 11移行を見送ったエンドユーザー様も少なくなく、Windows 10 EOSに対応したマイグレーションは今年も続くと見られます。

さらに、AI PCという新たな商材にも注目する必要があります。今年はBP事業部様との協力体制をさらに強化し、AI PCのメリットをより分かりやすくお伝えできるよう取り組みます。当社は従業員がそれぞれの業務においてCopilot+ PCをはじめとするAI PCの利用を開始しました。AI PCの活用によって、いかに業務を効率化できるか、自分たちの経験を踏まえて、その先のご提案に活かしていきます。そこで得た知見をパートナー様やエンドユーザー様に幅広く還元させていただくことで、AI PCの普及に努めます。

セキュリティ関連のソリューションも、2026年当社が力を入れていきたい分野の一つです。具体的には、当社PCに実装されるハードウェア、ソフトウェア、サービスで構成される高度で包括的なエンドポイントセキュリティ「HP Wolf Security」、PC内の仮想化技術に基づくアプリケーションの隔離を軸にしたセキュリティ対策ソリューション「HP Sure Click」、ビデオ会議システムの「HP Poly」を含めた、トータルなセキュリティ対策をご提案します。

2026年、当社はAI PCのラインアップをさらに充実させます。モバイルPCからワークステーション、さらにはシンクライアント端末など、高スペックモデルからローエンドモデルをカバーするAI PC製品群の強化を進めながら幅広いニーズに確実に応え、市場を活性化させていきます。

引き続きのご支援、ご協力をよろしくお願いします。

HP AI PCの詳細はこちら

次のページへ