2011年7月28日発行

造業のワークフローを最適化し新しいビジネスへつなぐ
『Autodesk Product Design Suite 2012』 『Autodesk Factory Design Suite 2012』

オートデスクは、2011年を「Suite元年」と位置づけ、これまで以上にSuite製品の拡販に力を注いでいる。その主力製品が、業界をリードする最先端のツール群によって、製造業におけるワークフローの最適化を実現する『Autodesk Product Design Suite 2012』と『Autodesk Factory Design Suite 2012』である。その革新的なSuite製品は、エンドユーザ様の生産性をアップし、パートナー様にかつてないビジネスチャンスをもたらす。

ワークフロー全体の最適化を図り、操作性の統一やデータ連携も実現

オートデスク株式会社
テクニカルマネージャー
製造ソリューション
加藤久喜氏

2次元設計の業務を継続しながら3次元設計にも取り組みたいという市場のニーズに応えるために、オートデスクは2002年に、2次元をベースにした『AutoCAD Mechanical』と3次元CAD『Autodesk Inventor』を融合させた『Autodesk Inventor Series』という製造業向けのSuite製品をリリースした。その後、Sui te製品は、解析機能などを組み込みながら業務範囲を広げる形で進化を遂げてきた。そして2011年に、Suite製品の集大成ともいえる、『Autodesk Product Design Suite 2012』と『Autodesk Factory Design Suite 2012』が新たに誕生した。

加藤氏は、「新たなSuite製品は、デザイナーや設計者の作業効率を高めることはもちろん、セールス部門やマーケティング部門への3Dデータの活用なども含め、組織全体のワークフローを最適化できる特徴があります。その結果、エンドユーザ様の業務改善、コスト削減に大きく貢献します」と話す。

しかも、オートデスクのSuite製品は、単なるアプリケーションの寄せ集めではない。共通のインターフェースを採用しているため、アプリケーションを切り替えても操作に戸惑う心配がない。そして、データの互換性に加え、アプリケーション間の連携も実現することで相互運用性を高めている。例えば、『Autodesk Factory Design Suite 』では、『AutoCAD』で作成した2次元のフロア レイアウト データを『Autoedesk Inventor』に読み込んで、工場に配置する設備の3Dデータを正確にレイアウトし、さらにそれらをプロジェクトレビューツール『Autodesk Navisworks』上で動線や干渉などを軽快に検証できる。このように、製品開発プロセスの広い範囲を、これらSuite製品ひとつでカバーできるのだ。

あらゆる業務領域をカバーし、製造業の生産性アップに貢献

新たにリリースされた『Autodesk Product Design Suite 2012』は、従来からある『Autodesk Inventor Suite』のコンセプトを引き継ぐ製品であり、製品を開発する設計者やデザイナーが主な対象となる。製品のコンセプトづくりからデザイン、詳細設計、シミュレーション、コラボレーション&レビュー、ドキュメント管理にいたる業務フロー全体をカバーするツール群を単一のパッケージで提供し、デジタルプロトタイプを容易に実現する。例えば、これまで紙と鉛筆で行っていたアイデアスケッチを、デザインツールを使ってより精細に仕上げ、そのデータをそのまま3次元設計の後工程に流用できるのだ。

『Autodesk Factory Design Suite 2012』は、製造業の要である工場のレイアウト検討や工場全体の設計を担っているエンドユーザ様向けのSuite製品。工場レイアウトのコンセプトづくりから、3D ビジュアル レイアウトの作成、工場設備のデジタルモデルの作成、3Dビジュアライゼーションによる検証などをアプリケーション連携によって効率的に実現する。工場内に配置する各種装置やベルトコンベア、配管などを検討するときに役立つ専用ツールが用意されているので、多品種少量生産に対応するために製造ラインを組み替える際にも大いに役立つ。さらに、3次元スキャナーで計測した実物の装置と3次元モデルの干渉チェックができるため、建屋を含めた工場全体のリアルな完成イメージを確認することもできる。

いずれのSuite製品も、同梱しているアプリケーションの数や利用できる機能が異なる「Standard」「Premium」「Ultimate」の3つのエディションが用意されている。そのため、パートナー様は、エンドユーザ様の業務領域に応じた最適なソリューション提案が可能だ。

2次元設計からスタートし、3次元データの活用へと徐々にステップアップしているエンドユーザ様も多い。ところが、新たに製品を導入するたびに稟議を通さなければならず手間がかかる。Suite製品にはあらかじめ必要なツールが準備されているので、そうした手間が省ける利点がある。しかも、個別に製品を購入するよりも価格面でもお得だ。

パートナー様は、一回の商談で一気に製品単価を上げることができ、3Dデータを快適に活用するためにハードウェアのリプレースをはじめ、グラフィックボードやスキャナーといった周辺機器の同時提案も可能になるので、ビジネスのボリュームを増やすこともできる。

今回のSuite製品は、設計作業の効率化に留まらず、ワークフロー全体の無駄を省くだけに留まらない。「デジタルプロトタイプによる試作品レビューやプレゼンテーションは、開発コンセプトや製品の魅力を伝えやすくなります。それが新しいビジネスへとつながるのではないでしょうか」と加藤氏は話す。

パートナー様には、エンドユーザ様に自信を持っておすすめできる新しいSuite製品をぜひご提案していただきたい。