2014年9月28日発行

Autodesk Desktop Subscription
エンドユーザー様の業務形態や予算に応じた
最適なライセンス提案で顧客需要を掘り起こす

2015年2月1日より、オートデスク製品の旧バージョンから最新バージョンへのアップグレード版の販売が終了する。今後は、Subscriptionに加入することで、契約期間内であれば、いつでも最新版を利用できるようになる。その際、エンドユーザー様の業務形態や予算に応じた最適なライセンス提案が行えるように、オートデスクでは、二つのライセンスプランを用意している。それぞれの具体的なメリットを詳しく紹介したい。

短期間の利用に最適な期間限定ライセンスDesktop Subscription

エンドユーザー様の中には、短期間のプロジェクトやプロジェクトの途中で納期に間に合わせるために、一時的にCADオペレーターを増員したいケースがある。しかし、その度にオートデスク製品の永久ライセンスを購入するのは予算的に難しい場合がある。そのようなときに優れた費用対効果を発揮するのが「Desktop Subscription」である。

「Desktop Subscription」は、いわば期間限定のライセンスだ。3カ月か12カ月のいずれかのプランを利用することで、エンドユーザー様は、プロジェクトの期間や予算に合わせて最新のオートデスク製品を効率的に活用できるようになる。

その最大のメリットは、導入コストが低いこと。例えば、AutoCAD LT 2015を3カ月間利用した場合の販売価格は2万1000円(税別)。一方、AutoCAD LT 2015の永久ライセンスに1年分の「Maintenance Subscription」を付加した販売価格は21万9000円(税別)となり、その差は歴然だ。また、初期コストを最小限に抑えることで、新規プロジェクトや新規ビジネスを立ち上げる際のリスクを軽減できるメリットもある。例えば、Suite製品を導入する際に、最上位のUltimateエディションを選択することで、より高度な設計環境が低コストで整う。

第二のメリットは、ライセンスの増加と削減が容易に行えることである。例えば、取引先の要望で3次元モデルを急きょ納品しなければならないときや、仕事量の増加によって一時的にCADを操作できるスタッフを増やしたいときなどに役立つ。

第三のメリットは、「Desktop Subscription」には海外使用権が含まれていることだ。例えば、ライセンスを付与された人が海外に出張しても、現地のPCやノートPCなどを使って使い慣れたツールを使い続けることができる。特に製造業では、海外に拠点を置いている企業が多いので、利用価値が高い。

そのほかのメリットは、契約期間内であれば、ソフトウェアの最新版や拡張機能をいつでも利用できたり、Autodesk 360のクラウドストレージが25GBに増量されるなど、さらに技術サポートも受けられる。

長期の継続利用に適している永久ライセンス+Maintenance Subscription

オートデスク製品を長期にわたって継続的に利用する場合に適しているのが、「Maintenance Subscription+永久ライセンス」だ。購入した製品を永続的に使用できる永久ライセンスに、「Maintenance Subscription」を組み合わせた販売形態である。

例えば、永久ライセンスのみの場合は、バージョンアップする度に新たにソフトウェアを買い替えなければならず、技術サポートなども受けられない。しかし、「Maintenance Subscription」を同時に購入しておけば、以下のようなさまざまなメリットを享受できるようになる。

第一のメリットは、インストールや環境設定などに関するオートデスクの技術サポートが受けられること。これにより、初心者でも安心してオートデスク製品を活用できる。

第二のメリットは、最新版がリリースされたタイミングですぐに利用できることだ。それにより、常に最新の設計ツールを活用できるので生産性の向上につながる。また、アップグレードコストを削減でき、ソフトウェアの予算管理が計画的に行えるようになる。

第三のメリットは、柔軟なライセンス運用が可能になることだ。例えば、前バージョンと最新バージョンを用途に応じて使い分けながら作業が行える。また、職場だけでなく自宅のパソコンにも同じソフトウェアをインストールして利用できる。契約期間中であれば、1年につき最大90日間、購入した国以外の場所で使用することも可能だ。

第四のメリットは、クラウドサービス「Autodesk 360」の活用範囲が広がることである。例えば、クラウドストレージの容量が25GBに増量される(Maintenance Subscription未加入者は5GB)。同様にクラウド演算処理容量も追加される。さらに、エネルギー解析や構造解析など、購入した製品に応じた特定のクラウドサービスを利用できるようになる。

まとめ

このように、オートデスク製品を販売するときにSubscriptionの提案を併せて行えば、エンドユーザー様に対する提案力は確実にアップする。その際、エンドユーザー様がオートデスク製品を継続的に利用したい場合は「Maintenance Subscription+永久ライセンス」を、最新版を短期的に利用したい場合は「Desktop Subscription」を提案することがポイントになる。

特に「Desktop Subscription」は、最小限の投資で最先端の設計環境が整うので、短期的なプロジェクトの多い中小企業には最適なソリューションといえる。パートナー様にとっても、新たな顧客層を獲得するチャンスが広がる。リピートオーダーを確保して顧客との継続的な関係を築けば安定した収益基盤が整うので、積極的に提案してみてはいかがだろうか。