2016年1月28日発行

サブスクリプションのサービス名称を刷新!
よりわかりやすい言葉で最適なプランを提供

名称の英語表記をとりやめ、日本語でわかりやすく

A名称刷新の背景にあるのは、期間ライセンス販売への完全移行だ。AutoCADなどの単体製品は2016年2月1日、Suite製品については同年8月1日から、期間ライセンスのみの販売となる。お客様は期間ライセンスを更新することで各製品を継続的に利用できるようになる。

パートナー様が特に注意すべき点は、今回の販売方法の移行に伴い、永久ライセンスとの対比で使われてきた。

「Desktop Subscription」「Cloud Service Subscription」という従来のサービス名称を廃止し、エンドユーザ様はサブスクリプションという「もの」を購入するのではなく、「各製品のサブスクリプションメンバーになる」ことで、ライセンスの有効な期間中さまざまなサービスを享受できるという考え方だ。また、「Maintenance Subscription」は、「保守プラン」というわかりやすいサービス名称に変更される。

ライセンスタイプの用語も一新される。「スタンドアロン」のかわりに、「シングルユーザー」が登場。従来のCADが「AutoCADを1台、LTを3台」などとPCに固定されていたのに対し、期間ライセンスは使用する人を特定する(指名ユーザー)ライセンスだ。複数のユーザーがひとつのライセンスを利用することはできない。このため、「シングルユーザー」という名称でわかりやすく表現した。一方、複数のユーザーが交互に使える「ネットワークライセンス」は、「マルチユーザー」となる。マルチユーザーのアクセス権は、ネットワークサーバーを介して複数のユーザーや複数のデバイスで共有して利用できる。

また、「サブスクリプションプラン」という従来の用語は、「期間」というシンプルな表現になり、エンドユーザ様が製品のサブスクリプションメンバーになる場合に選択できる期間の長さを示す。具体的には、3カ月間、1年間、複数年などを選択できる。

オートデスク製品がより提案しやすくなる

今回のサービス名称や用語の刷新は、お客様がサービス内容を直感的にイメージできるようにすることが目的で、サービス内容自体が大きく変更されることはない。

というのも、従来の名称のままだと、具体的なサービス内容がイメージしづらいためだ。そこで、サービス名称やライセンス販売の用語を明確かつ簡潔に表現することで、そうした問題点を改善することにしたのである。これにより、パートナー様は、エンドユーザー様のニーズに最適なソリューションを容易に見つけ出し、よりわかりやすい言葉で製品販売時のオプションを提案できるようになる。

例えば、これまでは「Product Design SuiteのMaintenance Subscriptionを更新しませんか?」というわかりづらい表現を用いる必要があったが、今後は「Product Design Suiteの保守プランを更新しませんか?」という簡潔な表現でエンドユーザー様に提案できる。

また、以前は「AutoCADのDesktop Subscriptionを購入しませんか?」と提案する必要があったが、今後は「AutoCADのサブスクリプションメンバーになりませんか?」と切り出し、エンドユーザー様のニーズに応じた最適なプランを提示できるようになる。

サービス名や用語は刷新されるが、オートデスク製品の機能やエンドユーザー様が享受できるメリット、ソフトウェアの利用方法などは以前と変わらない。例えば、既にオートデスク製品の「Desktop Subscription」や「Cloud Service Subscription」を利用しているエンドユーザー様や、永久ライセンスに「Maintenance Subscription」(保守プラン)を契約しているエンドユーザー様は、引き続き最新版のソフトウェアを入手できる。

また、保守プラン付きの永久ライセンスを既に所有しているエンドユーザ様は、保守プランの更新を今後も継続でき、「Desktop Subscription」や「Cloud Service Subscription」を契約しているエンドユーザー様も、希望するサブスクリプションサービスに継続して加入できる。

今回の用語変更によるエンドユーザ様のメリットは、サービス内容を直感的に把握できる新しい用語とシンプルになったサブスクリプションのサービス区分によって、企業やチーム、個人のニーズに最適な製品ライセンスを柔軟に選択できるようになることだ。それにより、ソフトウェアの導入コストを抑え、ライセンスの増減に柔軟に対応できる環境が整う。例えば、3カ月の期間ライセンスを取得することで、プロジェクトごとの予算化もしやすくなる。また、「保守プラン」を継続することにより、オートデスクが開発した最新のテクノロジーを常に享受でき、新たなセキュリティ上の脅威に対するリスクも軽減できる。

一方、パートナー様は、「シングルユーザー」などのわかりやすいことばで最適なソリューションを提案できるようになる。例えば「シングルユーザー」の「期間ライセンス」を新規で購入していただくことで、一人のユーザー様が複数のデバイスにソフトウェアをインストールして使うシチュエーションにも対応可能であることを提案できる。それにより、お客様のメリットをわかりやすく説明し、ビジネスを展開しやすくなる。また、「期間」を更新してもらうことで、エンドユーザー様と継続的な関係を維持できる。それにより、定期的な収入が見込めるストックビジネスを展開しやすくなる。

その意味では、今回のサービス名称や用語の刷新は、エンドユーザー様にとってもパートナー様にとっても価値ある取り組みといえるだろう。