2016年3月28日発行

全世界のパートナー様向けカンファレンス
「One Team Conference 2016」を盛大に開催!
~ビジネスの革新で創造の未来を切り拓く~

オートデスクは、全世界のパートナー様と営業関係者が一堂に会し、2017年度のキックオフとなる年次総会「One Team Conference 2016」を2016年2月29日から3月2日まで米国ラスベガスで盛大に開催した。テーマは、「LEAD THE WAY」。新しい創造の未来を切り拓くために、「サブスクリプション」と「クラウド」の重要性を改めて強調し、オートデスクとともに時代の変化にいち早く対応することで、パートナー様のビジネス拡大につなげてほしいと呼びかけた。

サブスクリプションへ完全移行。クラウドでビジネスが変革する

「One Team Conference 2016」は、全世界のオートデスクの重要なパートナー様に対し、オートデスクの重役陣やインダストリー責任者が新年度の販売・製品戦略を紹介する大規模なカンファレンスだ。同カンファレンスは、毎年オートデスクがパートナー様向けに開催しているもので、パートナー様は、オートデスク製品の販売指針や販売計画の参考となる多くの有益な情報を入手できる。今回のカンファレンスでは、米国Autodesk Inc.の経営陣やゲストスピーカーによる基調演説をはじめ、オートデスクの最新ソリューションや戦略などを紹介する各種セッションが数多く実施され、いずれも盛況だった。

「One Team Conference 2016」のテーマは、「LEAD THE WAY」。直訳すると「先頭に立って行く、道案内する、率先する、手本を示す」という意味になる。そこには、パートナー様が基調講演や各種セッションに参加して感じたことや理解したことを、自社のお客様にシェアして新たな時代を牽引してほしいというメッセージが込められている。その重要なキーワードになるのが、「サブスクリプション」と「クラウド」だ。

3月1日に行われた「General Session(基調講演)」では、オートデスクの主要エグゼクティブが勢揃いし、オートデスクの今後の事業戦略や販売戦略などを紹介した。

最初に、ワールドワイドのセールス/サービス担当 上級副社長のSteveBlum氏が登壇。「もう永久ライセンスは販売しない。新しいビジネスがスタートする」と語り、昨年度は新しいサブスクリプションビジネスにシフトする中で、十分な成長が得られたと評価。1年後に迫った2018年度までにサブスクライバー数の20%増を目指す。そのためには、変化を意識して、変化のスピードを加速させていくことが重要だと指摘した。

続いて、オートデスクの最高経営責任者(CEO)であるCarl Bass氏が登壇。「世の中が変わり、クラウドが大きな進化を遂げている。10年以内に世界中でデザインするものはすべてクラウドに移行すると確信している」と語り、無限のコンピューティングパワーがクラウド上にあると指摘。クラウドビジネスの重要性を強調した。

さらに、IPG製品グループの上級副社長のAmar Hanspal氏は、「クラウドによってすべてが変わり、ソフトウェアを所有する時代から利用する時代へと大きく変化している」と指摘。オートデスクは、フラッグシップ製品をすべてクラウドと連携させ、データ管理や共有も実現する。A360をベースにクラウドネイティブな製品を今後も開発を続ける。また、「市場をリードするためには、ほかの真似をしていてはいけない。攻めのビジネスに転じ、クラウドへシフトしていく必要がある」と語った。

また、インダストリーストラテジー&マーケティング担当 上級副社長のAndrew Anagnost氏は、新しくサブスクライバーを増やすだけでなく、すべての既存ユーザーをサブスクライバーに取り込んでいきたいと語った。2017年度からすべてのAutoCADシリーズ製品のサブスクライバーはAutoCAD 360 ProをApp内課金なしで使えるようになる。「まずは、低コストでクラウドへ呼び込み、お客様のパイロットモデルを創出していくことが重要だ」と述べた。

【Message to Resellers in Japan】 日本の販売店の皆様へ

Julien Faure
AutoCAD製品群 ビジネス戦略担当ディレクター Autodesk, Inc.

日頃は弊社製品の販売にご協力くださりありがとうございます。最新バージョンのAutoCAD 2017、AutoCAD LT 2017は、従来価格の半分以下の初期費用で、すべての機能と技術サポート、クラウドサービスが使える完全なサブスクリプション製品です。ネットワーク環境でコストを合理化できるマルチユーザー、更新の手間を省く複数年ライセンス、どこでも使えるシングルユーザーなど、お客様のニーズにあったオプションを用意しました。これまで予算の関係で手が出なかった新規ユーザー様や旧バージョンから乗り換える既存ユーザー様から、続々と購入のお問い合わせをいただいています。定期更新だから販売店様も安定したビジネスが確保できるサブスクリプションを、ぜひお客様にお勧めください。

さまざまな分野に焦点を当てた多彩なセッションで未来像を示す

「One Team Conference 2016」で実施されたセッションは、まさに多岐にわたる。そのいずれにおいても、オートデスクが描くビジネスの未来像が示された。

例えば、「Manufactur ing:創造の未来が今始まる!」では、昨年度は製造業に広めたFuture of Making Things (創造の未来)という考え方を、今年度は製品イノベーションプラットフォームの確実な実用化につなげていくと表明。具体的には、お客様の製品開発とサービスのライフサイクルの3つの主要領域(設計・製造・使用)に対して新たな価値を提供する。

「AEC:結合プロジェクト ポートフォリオで事業を拡大」では、プロジェクトの複雑さが増すにつれ、既存のお客様やサプライチェーンによるBIMの採用を広げるチャンスが生まれる。建築と公共インフラ向けの結合オートデスクBIMポートフォリオで、既存のお客様による採用を広げるとともに、新規のお客様と新たに商談を始めるきっかけを作る方法を確認。さらに、ワークフローの結合によって、お客様がプロジェクト開発のすべての段階でクライアントの現在および将来のニーズを満たすために必要な情報を提供する方法などを紹介した。

「M&E:ライブ デザイン - アーキテクトとデザイナー向けリアルタイムツール」では、お客様が必要としているのは特定の製品やサービスではなくソリューションであり、お客様の現在のニーズに一致させるだけでなく、未来のニーズを予測しなければならない。それによって、製品の更新や導入を促進し、サブスクライバーを増やしていくことが重要だと強調した。