2017年9月28日発行

Autodesk Architecture, Engineering & Construction Collection
建築・土木インフラ業向けパッケージを拡充
追加費用なしでVRやファブリケーションなどに対応

オートデスクは、建築・土木インフラ業界向けBIM/CIMパッケージのAutodesk Architecture, Engineering & Construction Collectionに複数のソフトウェアやクラウドサービスを追加し、2017年9月8日から発売を開始した。追加費用なしで新しい機能が利用できるので費用対効果が大幅にアップ。建築・土木インフラ業界の生産性の向上に大きく寄与する。

Autodesk Revit Liveなど6つの製品やサービスを追加

オートデスクは、築・土木インフラ行向けパッケージであるAutodesk Architecture, Engineering&Construction Collection(以下AECコレクション)に複数のソフトウェアやクラウドサービスを追加することで、ビジュアライゼーション、解析、ファブリケーションなどの各業務で利用できる機能を拡充。これにより、追加費用なしで3Dデータを活用できる業務範囲が一気に拡大された。

今回、AECコレクションに追加されたソフトウェアやクラウドサービスのうち、とくに日本のユーザーに有用なものを取り上げて紹介する。

Autodesk Revit Live(レビット ライブ)は、オートデスクのBIMソフトウェアであるAutodesk Revitのモデルデータから、簡単な操作でV Rなどの3Dインタラクティブ コンテンツを作成できる最先端のクラウドサービスだ。

Robot Structural Analysis Professional(ロボット ストラクチュラル アナリシス プロフェッショナル)は、Autodesk Revitと組み合わせて利用する構造解析ソフトウェア。

Dynamo Studio(ダイナモ スタジオ)は、3D設計モデルの形状やパターンの検討を自動化することで効率アップに寄与するプログラミング環境を提供する。

まず、Autodesk Revit Live。これは、Autodesk Revitで作成したBIMモデルをワンクリックでクラウドに送信し、インタラクティブなコンテンツを簡単に作成できる。それをクラウド上で共有することで、建設プロジェクトの関係者などが完成前の建物や施設内をバーチャル上でリアルに体感しながら、さまざまな検討が行えるようになる。

また、Robot Structural Analysis Professionalを利用すれば、多種多様な構造物にかかる荷重の影響をテストし、建築基準に適合しているか事前に検証できるようになる。さらに、Dynamo Studioを使うことにより、複雑なジオメトリの操作やデータ処理の自動化、他のアプリケーションとの連携が可能になります。

このほか、AECコレクションには、さまざまな製品と革新的なテクノロジーが含まれており、設計、エンジニアリング、建設・施工の品質を向上させ、建築と土木インフラのプロジェクトの精度向上と業務効率化を強力に支援する。