2017年9月28日発行

Autodesk Media & Entertainment Collection
ドローイングツールとクラウド利用権を追加。映像コンテンツ制作のさらなる効率化を実現

オートデスクは、メディア & エンタテインメント業界向けソフトウェアのパッケージ製品であるAutodesk Media & Entertainment Collectionに、ドローイングツールのSketchBook for Enterpriseとクラウド利用権を新たに追加。さらにArnold 5ライセンスキャンペーンで最新の高品質レンダリングを実現。これにより、最先端のデジタル技術を駆使した映像やテレビ番組、ゲーム、VRなどの制作プロセスがより一層効率化される。

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オートデスクのAutodesk Media & Entertainment Collection(以下M & Eコレクション)は、アニメーターやモデラー、ビジュアルエフェクト・アーティストなどがエンターテインメントコンテンツを製作するためのクリエイティブツールをパッケージ化したもの。これにより、映画やテレビゲームなどで使用される3Dキャラクターや趣向を凝らしたエフェクト、リアルな背景などを効率的に作成することが可能になる。

今回、M & Eコレクションに、ドローイングツールのSketchBookf or Enterpriseとクラウド利用権を新たに追加したことで、パッケージ製品としての価値が大幅にアップ。エンターテイメントコンテンツをこれまで以上に柔軟かつシンプルに制作できる環境を実現している。

新たに追加されたSketchBook forEnterpriseは、クリエイターやデザイナー、アーティスト志望者など絵を描くことに従事する人々のコンテンツ制作の幅を広げるドローイングツールだ。デジタルツールでありながら、本物の鉛筆やペン、マーカー、ブラシを使った描画やペイントに限りなく近い感覚を再現する。140種類以上のブラシや無限に作成できるレイヤ、パワフルな作図ガイドなど豊富な機能が実装されている。

一方、クラウド利用権は、サブスクリプション契約者がクラウド上のコンピュータリソースを利用できる権利。これにより、レンダリング・パイプラインを拡大させることができ、時間のかかるレンダリング処理などが高速に行えるようになる。

オートデスクは、今回のM & Eコレクションの拡充に伴い、「Arnold 5 ライセンス キャンペーン」を展開している。9月8日以降にM & Eコレクションのサブスクリプションを新規購入するか、もしくは契約更新する顧客に対して、Arnoldライセンス5本を無料で提供するというもの。Arnoldとは、長編のアニメーション映画やビジュアルエフェクトの要求を満たすために設計された、高度なモンテカルロ式のレイトレーシングレンダラーのことで、これを利用することにより、エンターテイメントコンテンツで魅力的なイメージを作り出すことが可能になる。

また、M & Eコレクションに同梱されている、Autodesk Maya(包括的な3Dアニメーション ソフトウェア)や、Autodesk 3ds Max(3Dモデリング、アニメーション、レンダリングソフトウェア)などにバージョンアップにより新機能も追加された。

これにより、「プロジェクトチームが担当する作業とクリエイティブ ワークフローとの連携がこれまでより確実になり、世界中の消費者に向けて物語に命を吹き込む映像やテレビ番組、ゲーム、VRなどの制作プロセスが効率化される」という。