今月の顔〜November〜

ー 関西におけるCADビジネスとオートデスク製品の販売状況について、お教えください。

南 課長(以下、南): 関西でもオートデスク製品は、パートナー様とエンドユーザ様への認知度は高く、西日本営業部CAD課の主力製品となっています。ところが、関西は、関東に次ぐ大きな商圏を形成していますが、代表的な産業がありません。以前と比較しても、家電メーカーの勢いは衰えていますし、自動車産業があるわけではありません。その中で、弊社では、二次元のCAD製品をご利用中のお客様を中心に、三次元CAD製品の導入、新製品の入れ替えなどをパートナー様とともに提案しています。

渡辺係長(以下、渡辺): 個人的には、過去に直販営業の経験があるので、オートデスク製品の知識や活用事例の説明には自信があります。その中でも建築・土木の分野が得意ですが、関西では、パートナー様が少ないので、今後、いかに販路を広げていけるのかが課題です。6年ほど前からBIM(Building Information Modeling)という言葉が登場し、大手のゼネコン各社の取り組みで、やっと実用化されつつあります。パートナー様と打ち合わせながら、この流れにあるビジネスチャンスを掴みたいと思います。

ー 今後のCADビジネスとオートデスク製品の販売についての抱負をお願いします。

: まだまだ、オートデスク製品に関するご案内が十分でないと感じています。例えば、サブスクリプションに関しても、約8割のパートナー様とエンドユーザ様は、その言葉をご存じだと思います。ところが、そのメリットになると約2割、実際の利用にいたっては1割ほどの現状です。データ管理やセキュリティ対策など、導入時のハードルは高いですが、パートナー様の売上アップの切り札として、今後もご紹介していきます。

渡辺: オードデスク以外のCAD製品は、他のディストリビュータや弊社の直販部隊と競合になりやすい。すると価格競争は避けられないので、そこでの勝負はあまり望みません。単なるCADソフトの販売提案ではなく、エンドユーザ様が抱える問題を解決するソリューションとしてオートデスク製品を提案していきたいですね。販売金額では、LTシリーズの製品群が存在感を出していますが、将来的には、各種業界に向けた製品へのアップグレードやサブスクリプションの活用をお勧めしたいと思っています。

ー 販社様にお伝えしたいメッセージをお願いいたします。

渡辺: CADビジネスの世界では、どんどん新しい技術が投入され、実用化されています。例えば、現在、老朽化している建築物をデジタルデータ化する点群スキャナです。線路の橋脚を掛け替える際、現在の橋脚をデジタルデータ化することで、業務の効率は格段にアップできます。また、一度デジタル化されたデータは、参照や再利用が容易にできるようになります。この点群スキャナだけでなく、業界最新の技術をオートデスク製品と大塚商会ならサポートできます。単なる製品販売だけでない部分で大塚商会をご活用ください。

: 関西では、CAD販売に携わるパートナー様が、まだまだ少ないという現状があります。まずは、数多くのパートナー様にご参入いただき、大塚商会とともにCADビジネスを成功させませんか。オートデスク製品であれば、各種の業種業態に対応することができ、エンドユーザ様の業務効率のアップに必ずお役に立てるはずです。既存のパートナー様に関しましては、これまで以上に関係を強め、新たな分野の開拓にチャレンジしましょう。