• ホーム
  • >
  • 特集
  • >
  • SIMフリースマホビジネス特集 第11回 ~ ファーウェイ 最新タブレット編 ~

SIMフリースマホビジネス特集
第11回 ~ ファーウェイ 最新タブレット編 ~

SIMフリースマートフォンの日本市場で、年を追うごとに存在感を増すHUAWEI(ファーウェイ)が、満を持してPC市場に製品を投入した。今回発表された製品は、ビジネス向けとしてパートナー様の売り上げに貢献できると期待が高まっている。そこで今回は、タブレットのエントリーモデルである『MediaPad T3 10』、フラグシップPCである『MateBook X』、そして2in1タイプの『MateBook E』を紹介したい。

見やすさにも配慮した約9.6インチの大画面

タブレットPCはOS・性能ともにこなれ、業務用端末として成熟しつつある。性能を追い求めるとコストがかさみ、結局同価格帯のノートPCのほうが有用となることもあるが、低価格帯のモデルでもブラウジングやメール、文書作成といった業務用途であれば十分な性能を備えている。

こうしたニーズに応えるのが、ファーウェイの『MediaPad T3 10』だ。エントリーモデルながら約9.6インチ・WXGA(1,280×800ピクセル)の大画面IPS液晶ディスプレイを搭載し、Webや資料、文書などを快適に閲覧可能。視力保護や超低輝度表示といった機能も備えており、長時間の使用や暗所で使った場合でも目の疲れを和らげてくれる。

寸法は幅229.8mm、高さ159.8mm、厚み7.95mm、質量は約460gと軽快な取り回しが可能。筐体には質感の高いアルミニウム素材が採用され、カジュアルに取り扱える。バッテリーは4,800mAhの大容量で、長時間の移動や出先での作業にも対応可能だ。CPUはクアッドコアのQualcomm MSM8917(4 x A53@1.4GHz)、メインメモリーは2GB、内蔵ストレージは16GB。一般的なノートPCで考えると物足りなく感じるかもしれないが、業務用タブレットのスペックとしては十分な性能といえる。ストレージはmicroSDメモリーカードで最大128GBまで追加可能だ。

独自のインターフェイスで快適なアプリ運用を実現

OSはAndroid 7.0をベースにした独自のEMUIを採用。今春リリースされた最新版のEMUI 5.1を搭載しており、従来よりもパフォーマンスを向上している。新機能の1つは、メインメモリー管理用の新アルゴリズム「Ultra Memory」。端末の使用履歴の学習結果をもとに各アプリで必要とされるメモリー容量を最適化し、メモリーの空きを最大化してくれる。もう1つは、タッチパネル用の機能「Ultra Response」。新たなタッチパネル用ドライバーとの組み合わせにより、操作時のレスポンスを高めている。

『MediaPad T3 10』にはLTEモデルとWi-Fiモデルが用意されており、共通で802.11a/b/g/n準拠 (2.4/5GHz)の無線LAN通信が可能。MVNOとLTEモデルの組み合わせで単体運用したり、他機器へのテザリングに利用したりできる。逆にWi-Fiモデルをモバイルルーターやスマートフォンからのテザリングで運用してもいいだろう。現行の機材状況とあわせて、導入を検討していただきたい。

MediaPad T3 10(9.6インチタブレットPC)

カラー スペースグレー
OS Android 7.0 Nougat/EMUI 5.1
CPU Qualcomm MSM8917、クアッドコア、(4 × A53@1.4GHz)
メモリー RAM:2 GB/ROM:16 GB、microSDカード(最大128GB)
バッテリー 容量 4,800mAh
ディスプレイ 約9.6インチ、WXGA(1,280×800)、IPS
カメラ メインカメラ:500万画素(AF)
インカメラ:200万画素(FF)

薄型ボディに美麗な高解像度ディスプレイを収めたノートPC

業務上Windows環境が必須なのであれば、コストこそ上がるものの薄型・軽量タイプのノートPCも視野に入る。ファーウェイは同カテゴリで「MateBook」シリーズを展開しており、『MateBook X』はクラムシェルタイプの上位製品に属する。サイズは幅約286mm、厚み約12.5mmと非常にコンパクト。質量も1kg強と、携帯性は抜群だ。それでいてCPUは第7世代の省電力版Core i7、メインメモリーは8GB、ストレージは512GBのSSDと、先進のスペックを備えている(最高構成の場合)。航空宇宙技術を用いた冷却機構により、発熱問題もクリアしている。

ディスプレイは13インチで2,160×1,440の高解像度を実現。輝度は最大350カンデラ、100%のsRGB、1000:1のコントラスト比といった豪華な仕様で、美しい映像を映し出す。ゴリラガラスの採用で強度面でも優秀だ。さらに、ベゼル幅は4.4mmと狭く、スクリーンが筐体を占める割合は88%にも及ぶ。視野が集中でき、資料や書類を見やすく閲覧できる。

ユニークな機能としては、キーボード右上に配された電源スイッチ一体型の指紋センサーも。電源投入時に指紋認証でログインでき、スマートに業務を開始することが可能だ。

MateBook X(13インチ軽量ノートブックPC)

カラー i7モデルのみ:プレステージゴールド
i5モデルのみ:スペースグレー、ローズゴールド
OS Windows 10 Home 64bit
CPU 第7世代インテル® Core™ i7プロセッサー/i5プロセッサー
メモリー RAM:8GB/ROM:256GB(i5モデル)/512GB(i7モデル) SSD
バッテリー 41.4Wh
ディスプレイ 13インチIPS、解像度 2,160×1,440、Corning® Gorilla® Glass
カメラ 約100万画素

より軽快に扱える2in1のWindowsノート

「MateBook」シリーズには2in1タイプの『MateBook E』もラインアップされている。CPUはCore i5、メインメモリーは4GBと、性能面では『MateBook X』に譲るところもあるが、ノートPCとしてもタブレットPCとしても使える点が強みだ。タブレットとして使う場合、厚さはわずか6.9mm、質量は約640gとなり容易な持ち運びが可能。

タッチパネル式ディスプレイは2K解像度、NTSC85%の色域や400nitsの明るさ、対ボディ比率84%と、『MateBook X』と遜色ない性能。タブレットとしての使用を想定した防指紋処理も施されている。ブラウジングや簡単なメール処理などは、このタブレットスタイルで十分可能だろう。

オプションとして、2,048段階の筆圧感知に対応した専用電子ペン「MatePen」も用意されており、精度の高い手書きメモなどが可能に。もちろん、スケッチなどデザイン系の業務にも使用可能だ。ノートPCとして使う場合は、スタンドや液晶面保護カバーを兼ねる専用の薄型フルサイズキーボードを使用。キーにはバックライトが搭載されており、暗いシーンでも確かなタイピングが可能だ。なお、電源スイッチには指紋センサーがあり、電源投入と同時に認証が行える。

MateBook E(2in1 ノートブックPC)

カラー シャンパンゴールド(キーボード:ブラウン)
チタニウムグレー(キーボード:ブルー)
OS Windows 10 Home 64bit
CPU 第7世代インテル® Core™ i5/m3プロセッサー
メモリー RAM:4GB(m3モデル)/8GB(i5モデル)
ROM:128G(m3モデル)/256G SSD(i5モデル)
バッテリー 33.7Wh
ディスプレイ 12インチIPS(防指紋)、解像度 2,160×1,440
カメラ 約500万画素

→ホームに戻る