工場や病院などでは、ディスプレイを遠くに設置して運用したい状況がある。この場合、通常の映像ケーブルでは、ケーブル長の制約でうまくいかないことも多い。そこで役立つのが、サイレックス・テクノロジーのディスプレイアダプター『ND-300』だ。有線LANを介してPCとディスプレイを接続できるため、設置の自由度を格段に高めることができる。同社独自のUSB仮想化技術により、タッチパネルディスプレイからの入力信号も、PCに伝送可能だ。

『ND-300』は、映像ケーブルの代わりに、有線LANでPCとディスプレイを接続できるネットワークディスプレイアダプターだ。本体とディスプレイは、HDMIかアナログRGBで接続。さらに本体とPCを有線LANで接続すれば、PCからの映像および音声信号を、ディスプレイに出力できる。表示解像度は1,920×1,200まで対応しており、WUXGAの高解像度表示が可能だ。表示モードは、PCと同じ画面を表示するミラーモードと、接続した機器をサブディスプレイとして使用できる移動モードを用意。用途に合わせて選択できる。
同社の「USB Virtual Link Technology(USB仮想化技術)」により、タッチパネル式ディスプレイのタッチ入力信号も、PCに伝送できる。また、同製品に名称を付けて管理ができるツール「SX Virtual Link Display」も無償で提供されているため、複数台の利用時も分かりやすい名前で分類ができ、直観的な操作で管理が可能だ。
『ND-300』は、PCや映像機器といった入力元と、出力先との組み合わせ次第で、多彩なシーンで活用できる。例えば、タッチパネル式ディスプレイを使用した場合は、工場での入力端末としての利用が可能だ。工場内の粉塵や飛沫が心配な場合にも、PCなどの精密機器は事務所で安全に運用し、現場にはディスプレイだけでタッチパネルを実現できる。また、病院ではレントゲン室から別室のPCを操作するといった用途も考えられる。一般的なオフィスなら、会議やプレゼンテーションに威力を発揮する。本体と無線LANアクセスポイントを接続して運用すれば、参加者が持ち寄ったノートPCやタブレットから、随時映像を切り替えて表示することができる。情報や資料を共有しやすく、効果的な会議を実現可能だ。
お客様のニーズを把握したうえで、利用シーンまで含めたご提案をしていただきたい。
型番 | ND-300 |
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有線LAN | インターフェイス:RJ-45× 1ポート(Auto MDI/MDI-X対応) 規格:IEEE 802.3準拠 10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T |
画像伝送機能 | インターフェイス:HDMI出力×1ポート、アナログRGB出力(D-sub15ピン)×1ポート※1 表示解像度:最大解像度:WUXGA(1,920×1,200) 表示機能:ミラーモード(複製)、移動モード(拡張) |
USBインターフェイス | USB2.0×2ポート(USB Virtual Link Technology®搭載) |
対応OS | Windows 7、Windows 8、Windows 8.1、Windows 10 |
最大消費電力 | 17.5W (DC5V 3.5A) |
適合規格 | VCCI Class A |
外形寸法(W×D×H) | 155×32×120mm |
重量 | 250g(本体のみ) |
※1 アナログRGB出力を使用時は音声出力は行えません。音声出力が必要な場合はHDMI出力をご利用ください。