製品や店舗の紹介、イベントの案内や記録など、ビジネスで画像を利用するシーンは少なくない。Webサイトを利用したプロモーションであれば、動画が必要になる場合もあるだろう。プロのカメラマンであれば、撮影シーンや被写体に合わせて広角レンズや望遠レンズを使い分ける。しかし、日常的なビジネス用途であれば、1台のカメラとレンズ、それもコンパクトデジタルカメラで対応するのが現実的だ。

パナソニックの『DMC-TZ55』は、幅約106.8mm、奥行き約32.4mm、高さ約62.2mm、撮影時質量約250gの小型で軽量な筐体に、光学20倍ズームが可能なルミックスDCバリオレンズを搭載した、コンパクトデジタルカメラだ。
光学20倍ズームは、広角24mmから望遠480mmまでの幅広い焦点距離に対応しているので、例えばイベント会場全体を撮影したあとに、自社ブースをズーム撮影するといった使い方が可能だ。また、広角24mmのレンズは室内などの被写体との距離を十分にとることができない場所での撮影にも威力を発揮する。一般的な35mmレンズと比較すると、その撮影範囲は約2倍の広さになるので、室内での集合写真などを簡単に撮影できる。
ズーム撮影時や暗い場所での撮影で多い失敗が手ぶれだが、『DMC-TZ55』には同社独自の光学式手ぶれ補正機能「POWER O.I.S」が搭載されている。手ブレ検出センサーが高い精度でカメラの揺れを検知し、揺れを打ち消すように補正レンズを動かすことで、静止画だけでなく動画撮影時の手ぶれも抑えている。
デジタルカメラで動画を撮影する際には、ぜひ記録形式をチェックしていただきたい。『DMC-TZ55』はMP4形式のフルハイビジョン動画記録に対応しているので、撮影した動画をスマートフォンなどで再生することができる。Wi-Fi機能によって、撮影した画像や動画はスマートフォンなどにすぐに転送することができるので、作業手順の説明などをその場で記録、共有することが可能だ。同製品には不要なシーンを分割したり、削除できる編集機能が搭載されているので、その場で動画マニュアルを作成することも可能だ。
また、静止画であれば、専用アプリ「Panasonic Image App」の「フォトコラージュ」機能を利用することで、撮影した複数の画像を合成することができる。ブログや簡易投稿サイトなどを使用した情報発信で活用したい機能だ。
型番 | DMC-TZ55 |
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有効画素数 | 1,600万画素 |
撮像素子 | 1/2.33型 総画素数1,750万画素高感度MOSセンサー 原色フィルター |
レンズ | 10群12枚(非球面6面3枚) LUMIX DC VARIO-ELMAR |
焦点距離 | f=4.3~86.0mm(35mm換算値: 24~480mm) |
F値 | 3.3〜6.4 |
ズーム | 光学ズーム:20倍、デジタルズーム:最大180倍 |
シャッタースピード | 4~1/2,000秒、星空モード時:15、30秒 |
連写 | 約10枚/秒、最大10コマ |
露出補正 | 1/3 EVステップ、-2~+2EV |
液晶モニター | 3.0型 46.0万ドット TFTモニター 視野率約100% |
記録画素数(静止画) | [4:3]設定時:4,608×3,456(16M) / 3,264×2,448(8M EZ) / 2,048×1,536(3M EZ) / 640×480(0.3M EZ) [3:2]設定時:4,608×3,072(14M) / 3,264×2,176(7M EZ) / 2,048×1,360(2.5M EZ) [16:9]設定時:4,608×2,592(12M) / 1,920×1,080(2M EZ) [1:1]設定時:3,456×3,456(12M) / 1,536×1,536(2.5M EZ) |
記録画素数(動画) | FHD:1,920×1,080(30fps) / HD:1,280×720(30fps) / VGA:640×480(30fps)(FHD:約20Mbps、HD:約10Mbps、VGA:約4Mbps) |
インターフェース | USB2.0 High-SPEED(マスストレージ/PTP)、microHDMI TypeD、AV OUT(NTSC、モノラル) |
無線LAN規格 | IEEE 802.11b/g/n |
記録メディア | 内蔵メモリ(約70MB)、SDXC/SDHC/SDメモリカード |
外形寸法(W×D×H) | 約106.8×32.4×62.2 mm(突起部を除く) |
質量 | 約250g(バッテリー、メモリカード含む) |