6月より4K試験放送が始まり、今年度末には実用放送も開始予定。映像関連企業では、4K撮影対応カメラも必要となってきている。パナソニックの『HC-X1000-K』は、1枚のSDカード(※1)に60pの4K映像を撮れる世界初のビデオカメラ(※2)だ。4Kならではの高画質撮影はもちろん、高度な手ぶれ補正やAFなど、撮影補助機能も充実しており、最新の映像規格に対応したビジネスの、大きな助けとなるだろう。

『HC-X1000-K』は、3,840×2,160ピクセルの、いわゆる4K映像の撮影に対応したビデオカメラだ。秒間60フレーム(60p)の撮影にも対応しており、動きの激しいシーンでも、コマ落ちのない自然な滑らかさと、色彩を高精細・高画質に記録できる。これに加え、C4K(4Kデジタルシネマ:4096×2160/24p)での、シネマサイズの撮影も可能だ。4K60pの動画から静止画を切り出すこともでき、瞬間的な1枚の画像を残すといった使い方も可能。また、通常のフルハイビジョン(2K)映像も、鮮明に撮影できる。4Kで撮影した映像を、4K対応エンジンで2Kに変換することで、理想的な画質を実現可能だ。
レンズには、高性能なライカDCレンズを採用。3つのズームレンズと1つのフォーカスレンズが同時に独立して動く4ドライブレンズシステムを搭載しており、高精細な光学20倍ズームと、iA40倍ズームを、コンパクトなボディで実現している。
記録媒体としては、SDXCカードを使用。スロットは2基搭載されており、片方は通常の撮影に、もう片方はバックアップとして常時撮影するバックグラウンド記録が可能。また、片方の容量が一杯になったらもう片方に記録先を切り替えるオートスイッチ記録や、両スロットに同じデータを記録する同時記録など、目的に応じて、記録を安全に残せる方法をとれる。
撮影補助機能も豊富だ。5軸ハイブリッド手ぶれ補正の搭載により、高倍率ズームや歩行時など、手ぶれが発生しやすい状況でも、自動で補正し、鮮明な映像を残してくれる。フォーカスアシスト機能では、任意の撮影エリアを拡大表示したり、フォーカスの合った被写体の輪郭に色をつけたりと、ファインダー情報を補助してくれる。ヒストグラムやレベルゲージ、カラーバーなど、プロユースの調整機能も多数備えており、ハイアマチュアからプロまで納得して使用できる製品といえるだろう。
型番 | HC-X1000-K |
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記録画素数(静止画時) | 最大885万画素(17:9 / 4096×2160) |
撮像素子 | 1/2.3型MOS固体撮像素子 |
F値 | F1.8〜F3.6(f=4.08〜81.6mm) |
ズーム | 光学ズーム20倍、iAズーム40倍(FHD記録モード時) |
動画記録方式 | MOV(LPCM)、MP4(LPCM)、MP4、AVCHD Ver 2.0(AVCHD Progressive) |
記録メディア | SDXCカード(48〜64Gバイト)、SDHCカード(4〜32Gバイト)、100Mbps以上のMOV/MP4記録モードにはUHS-I Speed Class3、50Mbps以上のMOV/MP4記録モードにはUHS-I Speed Class1、Class10以上のSDカードが必要 |
外形寸法 | 約160×315×170mm (レンズフード、アイカップ含む) |
質量 | 約1780g(SDカード、バッテリー使用時) |
※1 UHS-I Speed Class3のSDカードが必要。
※2 2014年10月23日発売予定。