スポーツ選手の動作解析や、飛翔する物体や生物の観察といった専門的な研究分野には、高速撮影機能に優れるカメラが必要不可欠となる。カシオ計算機の『EX-100PRO』は、最大1,000fpsのハイスピード動画が撮影可能で、スポーツ選手の細かいフォームや、鳥のはばたきなど、肉眼ではとらえられない微妙な動きを、スローモーションで克明に記録することができる。最大7台を同期させ、多視点から撮影して分析することも可能と、「動き」の研究に最適な製品と言える。
『EX-100PRO』は、優秀な高速撮影機能を備えたコンパクトデジタルカメラだ。独自の最新EXILIMエンジンの採用により、高速なデジタル処理を実現。加えて1/1.7型裏面照射型CMOSセンサーを搭載しており、暗いシーンでもノイズを抑えたクリアーな撮影が可能だ。特筆すべきは、最大1,000fpsのハイスピード動画が撮影できる点。本来肉眼ではとらえられないような、生物や物体の微妙な動きも、スローモーションで記録できるため、スポーツや力学、生物学などの研究に大いに役立つ。マニュアル露出も可能なため、暗い場所でも明るさを調節し、ブレのない録画が可能だ。
静止画撮影においても、毎秒60枚の高速連写が可能。スポーツの決定的な瞬間を押さえるなど、研究以外の用途にも役立つだろう。5cmまで近寄れるマクロ撮影や、豊富なインターバル撮影機能など、観察用途向けの機能も充実。また、望遠鏡や顕微鏡に接続して撮影する場合は、本来逆さに見える画像を、上下左右に反転表示できるため、快適な撮影が可能だ。
無線同期撮影機能もユニークで有用な機能だ。これは、本体を最大7台同期させて、被写体を同時に撮影できるもの。これを利用すれば、1つの被写体を7方向から撮影し、対象の動きを多角的に分析することが可能だ。各カメラは、Androidタブレットから制御することができる。無料の専用アプリ「SynchroShot」をタブレットに導入し、親機となる1台のカメラと無線LANで接続すれば準備は完了。タブレットからの操作で、全カメラの撮影タイミングを同期させて撮影することが可能だ。また、撮影モードや撮影パラメーターも、タブレットから快適な操作で設定することができる。
『EX-100PRO』は、オンリーワンの機能を備えた特殊なカメラだ。ぜひお客様にご提案し、実験・分析・観察にお役立ていただきたい。
| 機種名 | EX-100PRO |
|---|---|
| 有効画素数 | 1,210万画素 |
| 撮像素子 | 1/1.7型高速CMOS(裏面照射型) 総画素数：1,276万画素 |
| 画像ファイル形式 | 静止画：RAW(DNG)、JPEG(Exif Ver2.3、DCF2.0準拠、DPOF対応) 動画：MOV形式、H.264/AVC準拠、IMA-ADPCM音声(ステレオ) |
| 内蔵メモリー | 48.9MB（内蔵メモリーをフォーマット後の容量） |
| 外部メモリー | SDメモリーカード、SDHCメモリーカード、SDXCメモリーカード対応（UHS-I規格対応） |
| 連写 | 30枚/秒、15枚/秒、10枚/秒、5枚/秒、3枚/秒(最大画像サイズ4,000×3,000)、60枚/秒（BS「60fps高速連写」時のみ、画像は3,840x2,160、16:9固定 ） |
| レンズ | 構成：非球面レンズを含む10群12枚 F値：F2.8 焦点距離：f=6.0～64.2mm 35mmフィルム換算：約28～300mm |
| ズーム | 光学ズーム10.7倍、プレミアムズーム併用時21.4倍、デジタルズーム4倍、HDズーム/デジタルズーム併用時最大83.5倍（3Mサイズ） |
| 露出制御 | 測光方式：撮像素子によるマルチパターン測光、中央重点測光、スポット測光 制御方式：プログラムAE、絞り優先AE、シャッター速度優先AE、マニュアル露出 露出補正：-2.0EV～＋2.0EV(1/3EVステップ) |
| シャッター | CMOS電子/メカシャッター併用 シャッタースピード：オート：1/2秒～1/2,000秒、プレミアムオートPRO：4秒～1/4,000秒 絞り優先AE：1秒～1/2000秒 シャッター速度優先AE：15秒 ～ 1/2,000秒 マニュアル露出：250秒～1/2,000秒 （高速連写モードのシャッター速度優先AE/マニュアル露出時のみ1/20,000秒まで可能(カメラの設定により異なる場合あり) |
| 外形寸法(W×D×H) | 119.9×50.5×67.9mm（CIPA規格準拠・突起部含む） |
| 重量 | 約349g(電池およびメモリーカードを除く) |
