スマートフォンと無線で連携できるコンパクトデジタルカメラは、珍しくなくなってきた。特に、カシオ計算機の『EX-ZR1600』は、最新の連携機能を搭載。一度ペアリングして、スマートフォンへ専用アプリを導入すれば、以降は撮影と同時に、画像が端末側へ送信される。SNSやクラウドで撮影画像を共有するのが容易になるため、取材者が撮影した成果をオフィスのスタッフが即座に整理・編集するなど、幅広い運用が可能になる。

『EX-ZR1600』は、スマートフォンとの連携機能に優れるコンパクトデジタルカメラだ。Bluetoothの最新規格「Bluetooth® Smart」に対応しており、同規格対応のスマートフォンとの組み合わせで便利な機能を利用できる。まず本体とスマートフォンをBluetoothでペアリングし、端末側に専用アプリ「EXILIM Connect」をインストールすれば準備は完了。以降は本体と端末が常時接続状態になり、シャッターを切るだけで、撮影した画像が無線経由で端末へ送信される。
「EXILIM Connect」には写真アプリ「Scene」との連携機能があり、カメラから転送された画像を編集したり、クラウドやSNSへ転送したりできる。撮影した画像をすぐにスタッフ間で共有できるため、取材や打ち合わせに回ったスタッフの撮影した画像を、オフィス側のスタッフが編集するといった分業を容易に行える。
起動時間約1.5秒、AF約0.18秒、撮影間隔約0.26秒と、EXILIMシリーズの特長であるレスポンス性能をはじめとし、カメラとしての基本性能も優秀だ。コンパクト機ながら光学18倍ズームと36倍の超解像ズームを搭載。5軸対応の高度な手ブレ補正機能も備えており、ブレがちな望遠撮影も、くっきりと仕上げられる。
独自の機構としては、180度まで開くチルト液晶を搭載。液晶ディスプレイがレンズ側まで回転するうえ、フロントシャッターも搭載されているので、撮影者の手前側の撮影も簡単だ。手を振るだけでシャッターを切れるモーションシャッター機能もあるため、幅広い撮影状況にも対応。ほかにも、タイムラプス撮影や、インターバル撮影など、定点観測に便利な機能も搭載している。
幅広い使い方で撮影や編集作業を円滑に行える『EX-ZR1600』を、ぜひおすすめいただきたい。
型番 | EX-ZR1600 |
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有効画素数 | 1610万画素 |
撮像素子 | 1/2.3型高速CMOS(裏面照射型) 総画素数:1679万画素 |
画像ファイル形式 | JPEG(Exif Ver2.3、DCF2.0準拠、DPOF対応) 動画:MOV形式、H.264/AVC準拠、IMA-ADPCM音声(ステレオ) |
内蔵メモリー | (記録エリア):48.9MB ※内蔵メモリーをフォーマット後の容量 |
外部メモリー | SDメモリーカード、SDHCメモリーカード、SDXCメモリーカード対応 |
連写 | 30枚/秒、15枚/秒、10枚/秒、5枚/秒、3枚/秒(最大画像サイズ4608x3456) |
ズーム | 光学ズーム18倍、プレミアムズーム併用時36倍、デジタルズーム4倍、HDズーム/デジタルズーム併用時最大161.6倍(3Mサイズ) |
フォーカス | フォーカス方式:コントラスト検出方式オートフォーカス AF補助光付き フォーカスモード:オートフォーカス、マクロ、マニュアルフォーカス AFエリア:インテリジェント、スポット、マルチ、追尾 |
通信機能 | 【Bluetooth】 通信規格: Bluetooth® Smart ※ Bluetooth® のワードマークおよびロゴは、Bluetooth SIG, Inc.が所有する登録商標であり、同社はこれらのマークをライセンスに基づいて使用しています。 【Wi-Fi】 準拠規格:IEEE802.11b/g/n 使用周波数範囲:1~11ch 暗号化方式:WPA2 |
画像モニター | 3.0型TFTカラー液晶(高性能クリア液晶)、921,600ドット |
サイズ(W×D×H) | 108.3×28.0×61.5mm(突起部を除く) |
質量 | 約202g(電池およびメモリーカードを除く) |