VR(バーチャルリアリティ)元年と呼ばれる2016年、360度の全天球イメージの撮影は、プロモーションの手法として注目を集めつつある。VR映像を閲覧できるデバイスも多く発表され、いよいよ本格的なVR活用が期待されている。リコーの『RICOH THETA SC』は、単体で全方位撮影を可能にするデジタルカメラ。手軽に撮影して携帯端末へ転送し、VRビューワー用の映像や、YouTubeやFacebookへの投稿など、幅広く活用できる。
『RICOH THETA SC』は、全天球イメージを撮影できる特殊なカメラ。ボディの前後に大口径レンズを1枚ずつ備えており、ワンショットで360度全方向の撮影ができる。スタンダードモデルながらセンサーの性能は上位機種と同等の約1,200万画素。高画質かつ精度の高いつなぎ処理で、静止画も動画も自然に仕上げられる。また、内部構成の最適化により軽量化も図られており、より手軽に携帯できる。本体色はブルー、ベージュ、ピンク、ホワイトの4色がラインアップされている。
基本操作は本体中央のシャッターボタンを押すだけ。細かい設定や撮影した画像のチェックは、専用アプリで連動したスマートフォンやタブレットから行う。撮影したファイルは約8GBの本体内蔵メモリーに保存され、静止画は最大9,000枚、動画は最大約171分(1回に撮影できる動画は最長5分)の記録ができる。ファイルはmicroUSBやWi-Fiを経由して、PCやスマートフォンへ転送可能だ。
撮影したイメージは、専用サイトの「theta360.com」にアップロードすることで、Webサイトで公開し360度ビューで再生することができる。FacebookやYouTubeに投稿し共有することも可能だ。また、市販のVRビューワーを使用して、VR映像として利用することもできる。編集用アプリも、静止画用の「THETA+」と動画用の「THETA+ Video」の2種類を用意。画像に文字やスタンプを挿入したり、フィルターをかけたり、動画にBGMを追加したりと、さまざまな加工が可能だ。静止画は編集・保存を経ることで一般的な画像ビューワーでも表示できるようになるので、より汎用的に活用する事ができる。
『RICOH THETA SC』による、新しいプロモーション展開をおすすめいただきたい。
製品名 | RICOH THETA SC |
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撮影距離 | 約10cm~∞(レンズ先端より) |
撮影モード | 静止画:オート、シャッター優先、ISO優先※1マニュアル 動画:オート |
露出制御モード | プログラムAE シャッター速度優先AE ISO感度優先AE マニュアル露出 |
露出補正 | 静止画:マニュアル補正(-2.0~+2.0EV 1/3EVステップ)※1 |
ISO感度(標準出力感度) | 静止画:ISO100~1,600 動画:ISO100~1,600 |
ホワイトバランスモード | 静止画:オート、屋外、日陰、曇天、白熱灯1、白熱灯2、昼光色蛍光灯、昼白色蛍光灯、白色蛍光灯、電球色蛍光灯※1 動画:オート |
シャッタースピード | 静止画:(マニュアルモード以外)1/8,000秒~1/8秒、(マニュアルモード)1/8,000秒~60秒 動画:(L)1/8,000秒~1/30秒、(M)1/8,000秒~1/15秒 |
記録媒体 | 内蔵メモリー:約8GB |
記録可能枚数、時間※2 | 静止画:(L)約1,600枚、(M)9,000枚 動画(1回の記録時間):最大5分※3 動画(合計記録時間):(L)約63分、(M)約171分※3 |
電源 | リチウムイオンバッテリー(内蔵)※4 |
電池寿命 | 約260枚※5 |
画像ファイル形式 | 静止画:JPEG(Exif Ver2.3) DCF2.0準拠 動画:MP4(映像:MPEG-4 AVC/H.264、音声:AAC) |
外部インターフェイス | Micro USB端子:USB2.0 |
有効画素数 | 約1,200万画素(×2) |
出力画素数 | 約1,400万画素相当 |
静止画解像度 | L:5,376×2,688 M:2,048×1,024 |
動画解像度/フレームレート/ビットレート | L:1,920×1,080/30fps/16Mbps M:1,280×720/15fps/6Mbps |
外形寸法(W×D×H) | 45.2×22.9(17.9 ※6)×130.6mm |
質量 | 約102g |
同梱物 | ソフトケース USBケーブル |
※1 モード変更やマニュアル設定にはスマートフォンが必要です。
※2 枚数および時間はあくまでも目安です。撮影状況により異なります。
※3 内部温度上昇時は自動終了します。
※4 付属のUSBケーブルでパソコンに接続して、充電してください。
※5 撮影可能枚数は同社測定方法(無線ON状態にて30秒毎に1枚撮影しスマートフォンに転送)による目安であり、使用条件により変わります。
※6 レンズ部を除く。