プロモーションや映像作品における360度映像の利用機会は増加しつつある。その先駆となったのが、リコーが2013年に発売した世界初のコンシューマー向け全天球カメラ「RICOH THETA」シリーズだ。その最上位機種『RICOH THETA V』は4K対応、音声の360度記録といった新機能を搭載し、データの転送速度も向上。より高品質の360度映像を活用できる。
『RICOH THETA V』は、シリーズ最上位に位置する全天球カメラ。動画性能が大幅にアップし、4K(3,840×1,920、56Mbps)、30fpsの高精細な360度動画が撮影可能になっている。加えて、VR対応の空間音声技術を採用したことにより、音まで全方位から録音可能に。映像と音声がリンクした、臨場感あふれる動画を制作可能になった。さらに、別売りのアクセサリー「3Dマイクロフォン TA-1」を使用することで、低域から高域までカバーした、情報量の多い自然な音を記録できる。静止画もアルゴリズムが一新され、出力画素は14M相当に。低感度から高感度までノイズが少なく、解像感の高い高品質な360度画像を撮影できる。
撮影した映像は、動画サイトへの投稿やライブストリーミングなど幅広く活用可能。無線通信モジュールの改良とデータ処理の高速化により、通信速度を従来機の最大約2.5倍にまで高めている。このため、高画質になり大容量化したデータも、快適に転送・閲覧できる。
接続方式はWi-Fiに加えてBluetoothも選べるようになり、スマートフォンとの親和性も向上。Bluetoothではスマートフォンからのリモート撮影やスリープからの復帰といった操作が可能。Wi-Fi接続の場合はスマートフォンでのライブビュー表示や画像転送といった全機能が利用できるので、撮影はBluetoothだけで身軽に、閲覧はオフィスのWi-Fi環境でと、シーンによって使い分けられる。また、360度映像がリモート再生できるプラグインも用意。対応するワイヤレスディスプレイアダプターなどの受信機を利用すれば、大型ディスプレイやプロジェクターへ迫力ある映像を転送し視聴することが可能だ。
今後はファームウェアのアップデートで、転送速度のさらなる高速化や、カメラ本体をWi-Fi経由でネットに接続するクライアントモードも搭載予定。インパクトのあるプロモーションを実現できる製品として、ぜひご提案いただきたい。
型番 | RICOH THETA V |
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撮影距離 | 約10cm~∞(レンズ先端より) |
撮影モード | 静止画:オート、シャッター優先、ISO優先、マニュアル※1 動画:オート ライブストリーミング:オート |
露出制御モード | プログラムAE、シャッター優先AE、ISO優先AE、マニュアル露出 |
露出補正 | 静止画:マニュアル補正(-2.0~+2.0EV 1/3EVステップ)※1 |
ISO感度(標準出力感度) | 【静止画】 オート:ISO64~1600 ISO優先モード:ISO64~3200※1 マニュアルモード:ISO64~3200※1 【動画】 ISO64~6400 【ライブストリーミング】 ISO64~6400 |
シャッタースピード | 【静止画】 オート:1/25,000秒~1/8秒 シャッター優先モード:1/25,000秒~1/8秒※1 マニュアルモード:1/25,000秒~60秒※1 【動画】 1/25,000秒~1/30秒 【ライブストリーミング】 1/25,000秒~1/30秒 |
記録媒体 | 内蔵メモリー:約19GB |
電源 | リチウムイオンバッテリー(内蔵)※2 |
外部インターフェイス | microUSB:USB2.0、MIC端子 |
使用温度範囲 | 0~40℃ |
使用湿度範囲 | 90%以下 |
有効画素数 | 約1,200万画素(×2) |
外形・寸法(W×D×H) | 45.2×22.9×130.6mm |
質量 | 約121g |
※1 モード変更やマニュアル設定にはスマートフォンが必要です。
※2 付属のUSBケーブルでパソコンに接続して、充電してください。