キヤノンが新機軸の「EOS Rシステム」を採用したミラーレスカメラ『EOS R』を開発した。新たな「RFレンズ」を採用し、有効画素数約3030万のCMOSセンサー、最新映像エンジン「DIGIC8」の組み合わせで、高画質と多彩な表現力を実現している。レンズの駆動制御を最適化することで、高速なオートフォーカスを実現。暗所でも高精度なピント合わせを可能としている。
『EOS R』は、キヤノンが新たに開発した「EOS Rシステム」を採用したミラーレスカメラだ。このイメージングシステムの軸は、「RFマウント」。ショートバックフォーカスを採用した大口径マウントで、内部には35mmフルサイズCMOSセンサーと映像エンジンDIGIC 8を搭載している。対応する「RFレンズ」との連携で、被写体のディテールをシャープに描き出してくれる。また、新たなマウント通信システムにより、レンズとカメラ間の通信性が飛躍的に向上。フォーカス、ズーム、絞り、手ブレ補正などの情報を瞬時に伝達し、高度な光学補正を高速で行える。
RFレンズのラインアップは、小型設計ながら高画質で、5段分の手ブレ補正機構を搭載する標準ズームレンズをはじめに4種類。ズーム全域で開放F値2を実現したズームレンズや、大口径の標準単焦点レンズ、最大撮影倍率0.5倍の広角マクロレンズを、必要に応じて使用できる。なお、オプションのマウントアダプターを装着すれば、従来の「EFレンズ」や「EF-Sレンズ」も使用可能だ。
有効画素数は約3030万。DIGIC 8の画像処理性能により、高画素ながら常用ISO感度4万を達成しており、高感度撮影でも鮮明な画像表現を可能としている。また、独自の「デュアルピクセルCMOS AF」技術により、レンズ交換式デジタルミラーレスカメラでは世界最速となるAFスピードを実現。撮像面の広いエリアで測距可能になるほか、暗いシーンなど、一般的にAFが難しいとされるシーンでも高精度なピント合わせをしてくれる。
インターフェースには高精細で視認性の高い約369万ドットの内蔵電子ビューファインダーを採用。被写体から目を離すことなく、さまざまな撮影設定の効果を確認でき、集中して撮影に打ち込める。
製品名 | EOS R |
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型式 | デジタル一眼ノンレフレックスAF・AEカメラ |
記録媒体 | SD/SDHC/SDXCメモリーカード※1 |
撮像画面サイズ | 約36.0×24.0mm |
使用レンズ | キヤノンRFレンズ群、およびEFレンズ群※2 |
有効撮影画角 | RF/EFレンズ使用時:表記焦点距離の約等倍に相当 EF-Sレンズ使用時:表記焦点距離の約1.6倍に相当 |
レンズマウント | キヤノンRFマウント |
カメラ部有効画素 | 約3030万画素※3 |
大きさ(W×D×H) | 約135.8×84.4×98.3mm |
質量 | 約660g(バッテリー、カードを含む) 約580g(本体のみ) |
※1 UHS-II、UHS-Iカード対応
※2 マウントアダプター併用により、EF/EF-Sレンズが使用可能(EF-Mレンズ使用不可)
※3 1万の位を四捨五入