広告はいうまでもなく、学習や報告など、さまざまな場面で画像を活用することは有効だ。中でも360°、どの方向の画像も自由に見ることができる全天球画像は、見る人に強い印象を残すことが可能であることに加え、多彩なシーンで活用することができる。簡単に全天球画像が撮影可能なカメラを利用して、全天球画像を活用すれば、より効果的な広告や情報発信、ビジネスや学習の効率化が可能になる。
リコーの『RICOH THETA SC2』は同社「RICOH THETA」シリーズのエントリーモデルだ。軽量で持ち運びやすい筐体を採用し、シーンや好み合わせて選べるように、ピンク、ブルー、ベージュ、ホワイトの4色のボディカラーがラインアップされている。簡単に全天球画像が撮影できることが同製品の特長の一つだが、それを実現するために搭載されたのが状態表示用のOLED(有機ELディスプレイ)だ。電池の残量や設定モードをはじめとした各種情報が確認できるので、安心して撮影を行える。
さらに、人物撮影に適した「顔モード」、夜間の撮影に適して「夜景モード」、明暗差が大きくてもはっきり撮影できる「車窓モード」などの撮影モードが搭載され、これを使用することで面倒な設定を不要にしている。また、セルフタイマーモードへの切り替えボタンを搭載することで、カメラ本体での操作性を大きく向上させている。
『RICOH THETA SC2』には撮影した画像を活用するための仕組みも用意されている。360度画像専門共有サイト「theta360.com」が開設されていることに加え、専用編集アプリ「THETA+」を利用することが可能だ。これらを活用することで全天球画像を利用した効果的な不動産や観光地、宿泊施設の紹介画像を制作・公開できる。また、建設現場の工事記録や設備点検に全天球画像を活用すれば、撮影漏れを防止し、記録撮影業務を効率化できるだろう。
同製品は小型で持ち運びにも便利なので、イベントなどのレポートにも有効だ。全天球画像をSNSなどで共有することで、臨場感のあるレポートが可能になり大きな宣伝効果が期待できる。また、市販のVRビューアーなどと組み合わせることで、VRコンテンツを作成することも可能だ。結婚式場や観光スポット、不動産の案内など、幅広いシーンで活用したいカメラだ。
製品名 | RICOH THETA SC2 |
---|---|
静止画性能 | 5,376×2,688ピクセル |
動画性能 | 4K:3,840×1,920ピクセル/29.97fps/54Mbps 2K:1,920×960ピクセル/29.97fps/16Mbps 最大連続記録時間:3分 |
内蔵メモリー | 約14GB(静止画約3,000枚、動画約32分) |
搭載機能 | 高速起動 セルフタイマー撮影リモート撮影 Preset ノイズ低減撮影 DR補正撮影 HDR合成撮影 インターバル撮影 マルチブラケット撮影 天頂補正 位置情報記憶 手振れ補正 無線LAN高速伝送 無線LAN接続(ダイレクトモード) 無線LAN接続(クライアントモード) Bluetooth搭載 プラグイン対応 |
外形寸法(W×D×H) | 45.2×22.9×130.6mm |
質量 | 約104g |