レコーダーでニュースや教養番組などを資料用に録画するという使い方は一般的だが、通常の予約録画では録画可能な番組の数に限界があるのも事実だ。チェックしていない番組に有用な情報があるにも関わらず、録画ができなかったというケースは決して少なくない。幅広く情報を求めるのであれば、『DMR-BXT970(以下『BXT970』)』や『DMR-BXT870(以下『BXT870』)』のように、多チャンネルの全番組を自動で録画してくれるレコーダーが望ましい。

『BXT970』と『BXT870』は、指定したチャンネルの全番組を、自動で録画し続けてくれるブルーレイレコーダーだ。前者は8つ、後者は4つのチャンネルを指定して、番組を自動録画できる。自動録画用とは別に、通常のレコーダーと同様に録画するためのチューナーも、地デジ・BS・CSの3系統を搭載。このうち2つを自動録画用に割り振ることも可能だ。その場合、『BXT970』は最大10チャンネル、『BXT870』は最大6チャンネルを同時に自動録画できる。
搭載HDDの容量は、『BXT970』が5TB、『BXT870』は3TBあり、自動録画用と通常録画用に自由に割り振ることができる。『BXT870』の場合は、すべて通常録画に割り振り、普通のレコーダーとして使用することも可能だ。自動録画で録画できる記録日数は、3TBを割り当てた場合、最高画質の地デジ放送8チャンネル分で約2日。3倍モードで約4日、15倍モードで約21日と、画質設定の変更で長時間の録画が可能となっている。また、検索機能が充実しており、出演者や放送日時などのキーワードで番組を絞り込める。これを利用して、HDDの容量が不足する前に、重要な資料を抽出してディスクに書き出すといった使い方が有効になるだろう。
ユーザビリティに優れる新型のリモコンにも注目したい。音声認識に対応しており、各種操作の実行のほか、検索キーワードの入力にも利用できる。また、このリモコンにはモーションセンサーも搭載されており、リモコンを振ったり、ポインタを操作して機能を選んだりといった直感的な操作が行える。 さらに、『BXT970』と『BXT870』では、「ディテールクラリティプロセッサforBD」と「超解像」の技術を統合し、新たに「4K超解像」処理を実現。4Kアップコンバート映像の処理方法を調整することで、使用するディスプレイやプロジェクタに最適な画質での再生が可能となる。 今後のアップデートにより、iOS端末やAndroid端末からのリモート視聴にも対応する予定だ。オフィスで録画した番組を、外部からタブレットで視聴するといった使い方ができるため、出先で資料を提供するときなど、幅広い使い方ができる。 情報を広く集める手段として、『BXT970』と『BXT870』をぜひおすすめいただきたい。
型番 | DMR-BXT970 | DMR-BXT870 |
---|---|---|
HDD容量 | 5TB | 3TB |
デジタルチューナー数 | 通常録画部:3個 チャンネル録画部:地上デジタル×8個、BS・110°CS×3個 |
通常録画部:3個 チャンネル録画部:地上デジタル×4個、BS・110°CS×3個 |
録画可能ディスク | 内蔵HDD、BD-RE、BD-R、DVD-RAM、DVD-R、DVD-R DL、DVD-RW | |
再生可能ディスク | 内蔵HDD、BD-RE/-R、BD-Video[Blu-ray 3D,BD-LIVE]、BD-ROM Version 2.4、DVD-RAM、DVD-RW/+RW、DVD-R/+R、DVD-RDL/+RDL、DVD-Video、音楽CD(CD-DAフォーマット)、CD-R/RW(CD-DA) | |
受信チャンネル | 地上デジタル放送(CATVパススルー対応、ワンセグ放送も含む)、BSデジタル放送、110度CSデジタル放送 | |
録画時間(内蔵HDD/通常録画・HDD容量2TBの場合) | 地上波デジタルHD放送(17Mbps):約254時間、HX(3倍録):約540時間 | |
出力端子 | HDMI端子×1 | |
入力端子 | 映像端子×1、2chアナログ音声入力端子×1 | |
消費電力 | 約62W | 約43W |
外形寸法(W×D×H) | 439×311×71mm(突起部含まず) | 439×199×63mm(突起部含まず) |
質量 | 約5.1kg | 約3.2kg |