腕時計を使わない人が増えているという。その要因の1つとして挙げられているのが、携帯電話やスマートフォンの普及だ。そうはいっても、携帯端末を持っていない人は一定数存在する。「正確な時刻を知らせる」ことも、サービスや顧客満足度の向上の一環としてとらえるべきだろう。また、携帯端末を持ち込めないシーンも存在する。全員が、同じ時刻を知る必要がある試験会場などでは、掛け時計の設置が必須といって良いだろう。
カシオ計算機の『IQ-900FLJ-7JF』は、見えやすさを追求した掛け時計だ。夜間でも針や、文字盤の数字・インデックスを見やすくしているのが、同社が新しく開発した「フルブライト夜見えライト」だ。周囲の明るさを自動的に感知し、ガラスの反射により前方から文字盤全体に光を当てることで、環境に左右されない視認性を確保している。加えて、周囲の明暗によりLEDライトのON/OFFが自動で切り替わる「明暗判定センサー」と、G-SHOCKにも搭載される高輝度LEDバックライト「スーパーイルミネーター」も採用と、万全の機能を有している。
明るさの設定は、ライトの強・弱で選択することができ、使用場所に適した光量で使用することができる。また、明暗判定センサーは秒針停止機能にも利用されている。暗くなると秒針が停止し、明るくなると自動的に秒針が動き出すことで、電池の消耗と秒針のコチコチ音を抑えている。電源には単3形アルカリ乾電池を5本使用し、電池寿命は約1年だ。
『IQ-900FLJ-7JF』は、標準電波を受信することにより、正確な時刻表示が可能だ。電波の受信には、自動、手動を選択することができる。モバイル端末の小型化や、腕時計型の端末の登場により、試験会場への腕時計の持ち込みを禁止した教育機関も存在するという。そのような場合には、正確な時刻を表示できる掛け時計の存在が不可欠になる。同製品は353mm×353mmと大型なので、大きな試験会場でも十分に視認することができるだろう。
正確な時刻の表示が必要な場所は、試験会場だけではない。駅や空港などの待合室や隣接する飲食店などでも、正確な時刻の表示は重要なサービスの1つになる。特に、携帯端末を持たない高齢者の利用が多い医療機関や公共施設などでは、より時刻表示のニーズが高いことが想定される。
ますますスピード化する現代では、「正確な時刻表示」が求められるシーンは、むしろ増えているともいえる。リプレースだけでなく、新規導入を提案していただきたい製品だ。
型番 | IQ-900FLJ-7JF |
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電波受信機能 | 自動受信/手動受信、自動選局機能付き (受信電波=長波標準電波JJY、周波数=40kHz/60kHz) |
機能 | ・電波受信ランプ(電波受信結果をランプの点灯でお知らせ) ・電波受信OFF機能 ・秒針停止機能(明暗判定センサーにより、暗くなると秒針が自動的に停止し、明るくなると自動的に動き出します) ・フルブライト夜見えライト(前方から文字板全体に光を照射する夜見えライトです) |
使用電池 | アルカリ乾電池単3形×5 |
電池寿命 | 約1年 |
サイズ(W×D×H) | 353×63×353mm |
質量 | 1.6kg |
※電波受信が行われない場合は、通常のクオーツ精度(平均月差±30秒)で動作します。
※同製品は日本電波仕様です。海外でご使用の際は、電波受信機能をOFFにしてお使い下さい。