測定データをiPhoneに送信できるストップウォッチ
カシオ計算機 HSB-100W-1JH

「スポーツ科学」という言葉が示すように、スポーツの世界でもデータに基づいた判断が重要になっている。しかし、タイムの計測は意外にアナログのままになっているのではないだろうか。ITを活用して自動化できる部分は自動化することで、指導者のデータ管理の手間を省くことが可能になり、指導に当てる時間をより多く取れるようになる。スポーツだけでなく、リハビリテーションや生産管理などでも同様の効果が期待できる。

測定したデータをiPhoneに送信。CSV形式でPCへ送信することも可能
Bluetooth機能を搭載したハイテクストップウォッチ。専用アプリでiPhoneと連携し、計測データを効率よく管理できる。5気圧の防水仕様で屋外にも強い。
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カシオ計算機の『HSB-100W-1JH』は、同社初のBluetoothを搭載したストップウォッチだ。無料アプリ「CASIO StopWatch+」を利用することで、iPhoneにBluetooth経由で測定データを送信することができる。iPhoneからは、CSV形式の添付ファイルとしてメール送信できるので、測定データをPCで処理したり、Excelファイルで保存・管理したりすることも可能だ。

同製品を導入することで、現場でストップウォッチで測定し、それをクリップボードにはさんだ記録用紙に手書きし、その後、PCに手入力するといった一連の作業を自動化することが可能だ。記入漏れや転記ミス、入力ミスといったケアレスミスも同時に防止してくれるので、手間の削減だけでなくデータ精度の向上も同時に期待できる。

活用シーンを広げる、多彩なデータ管理機能を搭載

『HSB-100W-1JH』には測定データを管理するための多彩な機能が搭載されている。「ラップメモリー」には、スプリット/ラップの測定データと合わせて、競技者、競技名を記録できる。また、「ピッチメモリー」は水泳などのストローク動作3回分の測定結果から1分間あたりのピッチに換算して表示する機能だ。さらに、「プレイヤー」には競技者の名前と写真を登録することができ、測定データを競技者ごとに一覧することが可能。フィットネスクラブや外来リハビリテーションなど、特定多数のユーザーがいる場合でも、写真付きであれば、同姓同名の人がいても間違えることがない。そのほか、設定した間隔でビープ音を鳴らす「ペースセット」機能は、一定のテンポで動作を行いたいシーンであれば、スポーツやリハビリテーション以外のシーンでも活用できるだろう。

測定や記録などの単純作業は便利な道具を有効に活用して、スポーツ指導やリハビリテーション指導など、人間にしかできない業務に集中できる環境の構築を提案していただきたい。

主な仕様
型番 HSB-100W-1JH
ケース材質 樹脂
防水機能 5気圧防水
ストップウォッチ 1/100秒計測、10時間計(通常計測、ラップ・スプリット計測)
タイマー セット単位1秒、最大セット9時間59分59秒
ペース 1分間あたりのカウントを設定(セット範囲5〜240カウント、5〜120までは5刻み、それ以降は150、180、240)
ピッチ 1分間あたりのピッチ数を計測(測定範囲10〜180ピッチ、最大250本メモリー)
モバイルリンク機能 iPhone
電池寿命 約2年
サイズ(W×D×H) 64×23×83mm
質量 90g

※ iPhoneでの時刻修正が行われない場合は、通常のクオーツ精度(平均月差±30秒)で動作します。

※ 同製品は、日本の電波法の適合または認証を取得しております。電波法の適合または認証を取得していないエリアでご使用になると罰せられることがあります。

※ モバイルリンク機能に関しては、携帯電話本体の仕様及び使用する国の通信事業者のサービスに依存するものであり、個々に異なります。

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