大型店舗や展示場で、インフォメーションディスプレイによる案内が見られることは珍しくなくなった。大型の液晶テレビを転用している事例も多いが、本来はやはり、駆動時間や表示機能に優れる専用のデジタルサイネージを用いるべきだ。シャープの『PN-H701』は、70V型の大画面デジタルサイネージ。4K対応で高精細の情報を表示できるうえ、長時間駆動にも対応しており、大規模なブースで威力を発揮する。

『PN-H701』は、70V型の大画面デジタルサイネージ。3,840×2,160の4K解像度に対応している点が大きな特長だ。この画面サイズとなると、B0サイズの横幅を表示可能だ。そして、高解像度ゆえに、サイズの大きい画像を間近で眺めてもドットが目につかない。大型ながら厚みはわずか約69mmと薄く、ベゼル幅が9mmの狭額縁デザインを採用しているため、外見もスマート。美術館のようなシックな空間にも調和する。
映像入力端子としては、HDMIを4基搭載。1つはHDCP2.2に対応しているため、ブルーレイディスクなど、著作権保護コンテンツの表示が可能となっている。4Kモニターを用いる場合、対応した映像コンテンツを用意するのが困難な点がネックとなりがちだが、『PN-H701』の場合は、通常のフルHD映像をアップコンバートエンジンで高精細化する機能を搭載。既存の映像ソースをそのまま転用し、美しく表示することが可能だ。
インフォメーションディスプレイ向けの製品ということで、運用を容易にする機能も豊富に備えている。長時間運用に対応できるよう設計されているため、24時間営業のショップやショーウィンドウなど、厳しい条件下でも安定した稼働が見込める。また、PCレスでの運用も可能だ。写真や動画、音楽ファイルを記録したUSBメモリーを本体に挿入するだけで、ディスプレイにコンテンツを表示できる。PCやメディアプレイヤーを別途用意することなく運用できるため、最低限のスペースで扱える点もメリットだ。対応ファイル形式はjpeg、m2ts、mp4、3gp、mov、mp3、wav、wma、m4aと豊富で、汎用的なファイルはほぼ再生可能だ。同社のデジタルサイネージソフト「e-Signage」にも対応しており、事務所から遠隔で表示をコントロールするといった使い方もできる。
型番 | PN-H701 |
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パネルサイズ | 70V型ワイド(対角176.6cm) |
液晶パネル | UV²A液晶 |
最大解像度 | 3,840×2,160ドット |
最大表示色 | 約1,677万色 |
視野角(水平/垂直、標準値) | 左右176°/上下176°(コントラスト比≧10) |
輝度(標準値)※1 | 400cd/m²※2 |
コントラスト(標準値) | 3,000 :1 |
外観寸法(W×D×H) | 約1,559×69×894mm(ディスプレイ部のみ・突起部を除く) |
質量 | 約38kg |
※1 輝度は、入力モードや映像調整の設定などにより変わります。また、輝度は経年により劣化します。一定の輝度を維持するものではありません。
※2 縦置き設置時、本体の内部温度が高温になると、温度上昇を防止するため、バックライトの輝度が自動的に下がります。