低コストでデジタルサイネージを実現できるSTB
サイレックス・テクノロジー X-5HM

ショップや施設にて中小規模の広告や情報を提供する手段として、デジタルサイネージは有効だ。しかし、実際に環境をととのえるには、配信コンテンツ管理のためにPCとネットワークを配備する必要があり、手間とコストがかかってしまいがちだ。そこで有用なのが、サイレックス・テクノロジーの『X-5HM』だ。microSDカードに保存したコンテンツをディスプレイに出力するという、シンプルな構成でデジタルサイネージを実現できる。

シンプルな構成と配線でコンテンツを提供
クラウド不要でデジタルサイネージを実現。無線LAN対応で、高い場所や複数台のディスプレイにも表示可能。
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『X-5HM』は、容易にデジタルサイネージを実現できるSTB(セットトップボックス)だ。基本的には、配信コンテンツを保存したmicroSDカードを本体に挿入し、HDMIでTVモニターなど、ディスプレイに出力するだけと、最小限の機材だけで広告や情報案内を表示することができる。クラウドサーバーを用意することなく、低コストで運用できるため、小規模のショップやオフィスでも導入しやすい。

本体にはIEEE802.11a/b/g/n準拠の無線LANと、1000BASE-T/100BASE-TXの有線LANインターフェイスが搭載されているため、PCを利用したコンテンツ管理も可能となっている。これにより、ネットワーク経由で配信コンテンツを更新できる。無線LAN環境下では、配線を気にせず運用できるため、ディスプレイを天井釣りにしたり、店頭に設置したりと、自由な配置で映像を提供することが可能だ。

無償の専用ソフトで、容易にコンテンツを作成

デジタルサイネージの配信コンテンツは、無償提供の専用ソフト「Media Transporter 2」で番組作成・配信ができる。テンプレートから選択し、動画や画像を組み合わせるだけで、簡単に映像を作成可能だ。画面を最大で4つに分割し、それぞれに動画や静止画、テキストを表示できる。テキストは最大200文字を入力し、スクロールさせることが可能。動画や静止画は、『X-5HM』で再生可能なJPEG XR形式に変換すると同時に、再生サイズに合わせてリサイズしてくれる。また、曜日や指定した日時に合わせて再生するコンテンツを変更するスケジュール機能も搭載。LAN経由で配信コンテンツを更新するのも、このソフトから実行可能だ。
『X-5HM』を利用すれば、手軽にデジタルサイネージを始められる。トータルの機材まで含めて、お客様に有効性をアピールしていただきたい。

主な仕様
型番 X-5HM
ビデオインターフェイス HDMI
オーディオインターフェイス HDMI,φ3.5mmステレオミニジャック
対応出力解像度 720p,1080p
Ethernetインターフェイス 100BASE-TX/1000BASE-T 自動検出 (RJ-45)×1ポート、AutoMDIX
無線インターフェイス IEEE802.11a/b/g/n (silex製無線モジュールSX-PCEANを使用)
セキュリティ WEP(64/128)、 WPA-PSK(AES/TKIP)、WPA2-PSK(AES)
USBインターフェイス USB 2.0×1ポート
microSDインターフェイス micro SDHC 32GBまで※
電源 ACアダプタ 100-240V 50/60Hz(動作電圧:5V)
画面分割再生 最大4画面(内、動画は1画面まで、テロップは最大2画面まで)
標準消費電力 最大10W
外形寸法(W×D×H) 155×32×120mm(アンテナ含まず)
質量 約270g

※ micro SDHC力ードは付属しておりません。別途ご準備ください。

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