デザインや印刷などで使用されるデータは、液晶モニターで確認される。プロダクトとモニター上の色味は可能な限り一致していることが、クリエイティブな現場には必須の条件だ。そのためには、モニターで表示される色をセンサーで測定し、調整するという「キャリブレーション」作業が定期的に必要となる。このような本業以外の業務を極力減らし、プロフェッショナルがクリエイティブな作業に集中できる環境が必要だ。

EIZOの『CG2420』は同社「ColorEdge(カラーエッジ)」シリーズで、グラフィックス業務を行う法人向けのモデルとしてラインアップされた、24.1型の液晶モニターだ。プロフェッショナルな現場では、忠実な色再現性がモニターに求められる。同製品はAdobe RGB色域を99%カバーしており、一般的なモニターと比較して青、緑の再現領域が広がっている。また、印刷業界向けのJapan ColorやJMPAカラー、デジタルシネマ用のDCI-P3規格もカバーしているので、印刷から映像分野まで幅広いプロフェッショナルの要求に応えることが可能だ。
また、液晶モニターでは、黒の表現力が課題になる場合が少なくなかった。同製品はコントラスト比1,500:1を実現することで、引き締まった深い黒色を再現することに成功している。色にこだわる現場、色にこだわる必要があるユーザーに、ぜひおすすめしていただきたいモニターだ。
『CG2420』は、ユーザーが本業に集中できるよう、さまざまな工夫が盛り込まれている。まず、小型化したキャリブレーションセンサーを内蔵することにより、モニター画面調整の手間を軽減した。同梱の専用ソフトウェアを使用することで、定期的なキャリブレーション作業を自動で行うことができる。作業の手間を軽減するだけでなく、うっかり忘れてしまうといったケアレスミスも防ぐ効果が期待できる。
また、どのような電子機器でも、電源投入から安定状態になるまで多少の時間が必要で、それは液晶モニターも例外ではない。しかし、同製品であれば電源投入後、約3分という短時間で安定状態になるよう設計されている。デスクでモニターの電源を投入し、表示が安定するまで待ち時間が長いようでは、仕事へのモチベーションは下がってしまう。起動後すぐに安定した表示になれば、モチベーションを落とすことなく、スムーズに仕事に入ることができるだろう。
本業に集中できる、プロフェッショナル仕様の液晶モニターとして、『CG2420』の導入を提案していただきたい。
型番 | CG2420-BK |
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キャビネットカラー | ブラック |
パネル種類 | IPS(ノングレア) |
パネルバックライト | 広色域LED |
パネルサイズ | 61.1cm(24.1)型 |
推奨解像度 | 1,920×1,200 |
表示領域 (横×縦) | 518.4×324.0mm |
画素ピッチ | 0.270×0.270mm |
輝度(標準値) | 400cd/㎡ |
コントラスト比(標準値) | 1,500:1 |
応答速度(標準値) | 10 ms(中間階調域) |
映像入力端子 | DisplayPort×1(HDCP対応)、DVI-D 24ピン×1(HDCP対応)、HDMI×1(HDCP、Deep Color対応) |
USB | USB3.0 |
電源入力 | AC100-240 V±10 %、50/60 Hz |
消費電力 | 最大時:79W 標準時:20W 節電時:0.7W以下(USB非接続時) 待機時:0.6W以下(USB非接続時) |
外形寸法(W×D×H・横表示) | 554.4×245×396~551mm |
質量 | 約7.8kg |