製品のイメージを試作前に確認できる立体視システム
zSpace zSpace200

製品開発において、設計時の画像と、実物の試作品とで、印象に差違が出ることはしばしば起こることだ。工程の途中経過で完成品に近いイメージを共有できれば、ストレスなく製作をすすめることができる。こうした問題を解決できるのが、国際産業技術が販売を手がける、zSpace社の『zSpace200』だ。これはディスプレイと専用の3D偏光グラスの組み合わせによって、3Dデータを立体視できるバーチャルリアリティディスプレイ。試作品の製作の前に、詳細な検証ができるため、工数の削減やコストダウンを実現できる。

対応ソフトの画面出力を、偏光メガネを通してリアルに体感
立体視には時分割偏光方式を採用。要件を満たしたGPUにより、120HzのリフレッシュレートでフルHDの精細な表示を実現している。
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『zSpace200』は、24型ディスプレイと、3D偏光グラス、操作用のスタイラスペンから構成される3次元立体視ディスプレイシステムだ。ソフトウェアを動かすためのワークステーションと、zSpaceをサポートした3Dソフトウェアを用意すれば、創造性豊かな3Dモデリングが可能となる。立体視には時分割偏光方式を採用。要件を満たしたGPUにより、120HzのリフレッシュレートでフルHDの精細な表示を実現している。

付属の3D偏光グラスは軽量で、視聴角度を探知する視点検出センサーが搭載されている。ディスプレイの表示はユーザーの頭の動作と連動し、ヘッドトラッキングによって最適な立体表示を実現。ユーザーは物体を見回したり、さまざまな角度から見たりと、3Dで設計されたモデルを、あたかもそこに実物が存在するかのように観察できる。左右の目それぞれにフル画像が表示されるため、リアリズムも高度だ。操作もスタイラスペンにより、オブジェクトを取り込んだり動かしたりと、直感的な対話型システムで実行することができる。

業種にしばられることなく、VR体験を効果的に活用できる

同製品は、その直観的なVR体験を活かした幅広い利用シーンが想定されている。開発設計においては、試作品を製作する前に、リアルな検証ができるため、問題点を前倒しであぶり出すことが可能。無駄な工数の削減と、コストダウンが実現できる。また、教育現場や、各業種のトレーニングでは、学習対象となるモデルをインタラクティブに扱うことによって想像性や理解度が深められ、より高い学習効果が得られるだろう。そのほか、医療現場では診察データの患部の詳細な診断に活用できたり、博物館・美術館などでは今まで実現できなかった展示品に直接触れたり分解したりといった新しい体験も可能となる。

高度な立体視ディスプレイシステム『zSpace200』を、さまざまな分野のお客様にご提案いただきたい。

主な仕様
製品名 zSpace200
解像度 1,920x1,080(フルHD)
画面サイズ 23.6インチ型
幅:52.1cm
高さ:29.2cm
対角:59.9cm
コントラスト比 2D:1,000:1
3D:100:1
電源仕様 12V DC/電源アダプター:AC100V 50/60Hz
消費電力:72W
質量 8.8kg
付属品 USB/DisplayPortケーブル
電源アダプター
スタイラス
zSpace メガネ(裸眼用)
zSpace メガネ(クリップ付き)
偏向メガネ(トラッキング無)
スタンド 30度、45度、60度、VESA対応
幅:下部59.7/上部69.9cm
奥行:25.4~43.2cm(角度に依存)
高さ:26.7~42cm(角度に依存)
VESA 10×10cm
輝度 2D:500cd/m²
3D:500cd/m²
動作環境 温度:10~40℃
湿度:10~80%(結露しない事)
認証取得 FCC B、WEEE、CE、RoHS、VCCI、CB、UL、C-Tick、PSE、SPRING
入力端子 タイプ B USB:1ポート
タイプ A USB:4ポート
DisplayPort(1.2):1ポート
DVI-D:1ポート
スタイラス: 1 ポート
DC電源:1ポート
システム要件
OS Windows 7 Pro(32bit/64bit)、Windows 8.1
CPU インテルCore i7 2.2Ghz以上のCPU、Xeon E3またはE5、AMD Opteronプロセッサ4200シリーズ、AMD FX-8XXXシリーズ、AMD Phenom II X6以上を推奨
システムメモリー 4GB以上8GB推奨
GPU NVIDIA Quadrodesktop K2000以上、もしくはQuadro K3100M(Note PC)以上、AMDRadeon、もしくはFirePro
VRAM 2GB以上

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