スマートフォンやタブレット端末などで毎日のように行っているタッチ操作は、多くの人にとって最も使い慣れたUIになったといってよいだろう。しかし、タッチモニターを使用したくても、使用環境や衛生上の理由などにより、導入が難しい場合もある。そこで活用したいのが、超音波表面弾性波方式のタッチモニターだ。スマートフォンなどに採用される静電容量方式と異なり、素手でなくとも画面タッチを検知するので、手袋を着けたままやタッチペンを使用した操作が可能だ。
EIZOの『FDS1921T-TBK』は、19.0型のタッチパネル液晶モニターだ。このほど、セレーングレイしかなかった本体色に、ブラックモデルが追加され、さらに設置環境に合わせた選択が可能になった。タッチ方式に超音波表面弾性波方式(SAW)を採用することで、手袋を着けたままでも、タッチペンでも操作を可能にしている。医療の現場や食品製造ライン、クリーンルームなど、素手による作業が難しい環境でもタッチモニターを使用することが可能だ。
同製品は2点マルチタッチ操作に対応しており、表示する画像の拡大・縮小や回転などをすばやく行うことができる。また、ベゼル部に段差のないフルフラットデザインを採用し、モニター表面にはアンチグレア加工とアンチフィンガープリント加工が施されている。これにより、高い視認性と操作性の両立を実現している。
『FDS1921T-TBK』の活用シーンは多彩だ。タッチ面に表面硬度7Mohsの高強度材料を使用することで、高い耐久性を実現している。公共機関など、不特定多数の人が利用する場合でも傷がつきにくい。また、動作環境は、温度が0〜40℃、湿度は20〜90%なので、これまでは作業環境が適さず設置をためらっていた場所でも導入しやすくなる。さらに、内蔵電源を採用し、USBケーブルをPCと接続するだけで使用できるので、通常は生産ラインで使用し、出荷時のみ検品室に移動して使用するといったことも容易だ。
同製品はチルトスタンドモデルだが、レイドバックスタンドモデルのほか、アーム取り付けや壁掛けも可能なスタンドなしのモデルもあるので、活用シーンに最適な設置方法を選択できる。医用電気安全規格を取得している同製品を、医療機関をはじめとして、食品や精密機械製造など、さまざまな現場に提案していただきたい。
型番 | FDS1921T-TBK:チルトスタンドあり、ブラック |
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パネル種類 | TN(アンチグレア+アンチフィンガープリント) |
パネルバックライト | LED |
パネルサイズ | 48.2cm(19.0)型 |
推奨解像度 | 1,280×1,024(アスペクト比5:4) |
表示領域(横×縦) | 376.3×301.1mm |
表示色 | 約1,677万色:8-bit対応 |
視野角(水平/垂直、標準値) | 170°/160° |
輝度(標準値) | 450cd/m2 |
コントラスト比(標準値) | 1,000:1 |
映像信号入力端子 | DVI-D 24ピン×1(HDCP対応※)、DisplayPort×1(HDCP対応※)、D-Sub 15ピン(ミニ)×1 |
電源入力 | AC 100-240V、50/60Hz |
最大消費電力 | 30W |
外観寸法(W×D×H) |
横表示:434×157×438mm
モニター部:434×55×358.5mm |
質量 | 約8.2kg |
保証期間 | お買い上げの日から3年間(24時間連続使用) |
※ AV機器との接続はサポートしておりません。