商業施設や観光地のインフォメーション、飲食店のオーダーシステムなどにタッチパネル液晶モニターが使用される場合、複数人が同時に画面を見る場合が少なくない。そんなとき、斜め方向から見ても画面の視認性が良いことが快適なユーザー体験の第一歩となる。また、活用シーンによっては、手袋をつけたままタッチ操作を行うユーザーにも対応する必要があるだろう。そこでシーンやユーザーに合わせたタッチパネルの選択が重要となる。
EIZOの『FDF2121WT-A』は21.5型のタッチパネル液晶モニターだ。水平・垂直とも、178°の広視野角を実現できるVA方式の液晶パネルを採用した。解像度はフルHDの1,920×1,080なので、1枚の画面に多くの情報を表示し、それを複数人が同時に閲覧することが可能だ。インフォメーションパネルや飲食店などのオーダーシステム、インタラクティブなデジタルサイネージなどの用途として提案していただきたい製品だ。
タッチ方式には手袋やペンでの入力も可能な超音波表面弾性波(SAW)方式が採用されている。不特定多数が使用する公共施設や、手袋を装着するクリーンルームでの使用に最適だ。手袋をはずすひと手間を省けるのは、ささいなことのように思えるが、意外に重要なことだ。
『FDF2121WT-A』には多彩なシーンで活用するためのさまざまな工夫が施されている。そのひとつが、取り付け方法が異なる3種類の製品バリエーションだ。画面の角度を調整できるレイドバックスタンドタイプとデスクトップで使用する自立式のチルトスタンドタイプに加えて、アーム取り付けや壁掛けで使用するスタンドなしタイプが用意されている。設置場所や用途が異なっても同じモデルを使用できるので、導入や保守・管理を効率的に行うことが可能だ。
また、表面には傷がつきにくい硬度7Mohsのガラス素材を使用し、指紋の汚れが目立ちにくいアンチフィンガープリント加工が施されている。指紋の跡がべたべたと付けられたタッチパネルは清掃が行き届いていない印象を与えがちだが、同製品であれば、インフォメーションなどで複数のユーザーが使用する環境でも、清掃頻度を抑えることが可能だ。
さらに入力端子が豊富に用意されているので、既存設備を有効に活用することができ、ドライバー不要である点も、導入しやすい点のひとつ。Linux環境にも対応しているので、使用環境やユーザーに合わせた提案を、ぜひしていただきたい。
製品バリエーション | FDF2121WT-AGY:レイドバックスタンドあり、セレーングレイ FDF2121WT-ABK:レイドバックスタンドあり、ブラック FDF2121WT-ATGY:チルトスタンドあり、セレーングレイ FDF2121WT-ATBK:チルトスタンドあり、ブラック FDF2121WT-AFGY:スタンドなし、セレーングレイ FDF2121WT-AFBK:スタンドなし、ブラック |
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タッチパネル方式 | 超音波表面弾性波(SAW) |
解像度 | 1,920×1,080(アスペクト比16:9) |
表示領域(横×縦) | 476.6×268.1 mm |
視野角(水平/垂直、標準値) | 178°/178° |
輝度(標準値) | 230 cd/m2 |
コントラスト比(標準値) | 5000:1 |
対応OS | Windows 10/8.1/7(64-bit、32-bit) |
入力端子 | DisplayPort(HDCP 1.3)、DVI-D(HDCP 1.4)、D-Sub 15ピン(ミニ) |
消費電力 | 標準:11W 最大:33W |
外形寸法(W×D×H) | FDF2121WT-A:533×89~401.5×139~347.5mm FDF2121WT-AT:533×402×157mm FDF2121WT-AF:533×54×326mm |
質量 | FDF2121WT-A:約6.5kg FDF2121WT-AT:約8.4kg FDF2121WT-AF:約6.0kg |
保証期間 | お買い上げの日から3年間(24時間連続使用) |