セキュリティ用途に適した液晶モニター
EIZO FDS1903-A

ネットワークカメラなどの普及により、防犯カメラの設置が簡単に行えるようになった。しかし、カメラを取り付けただけではセキュリティ対策としては不十分だ。モニターに撮影した画像を映し出し、異常の有無を確認する必要がある。その際、モニター画面が見えにくいと、異常の発見に時間がかかる恐れがある。また、画面が見にくいと警備担当者の負担増加にもなるため、セキュリティ用途に適したモニターの導入を提案して欲しい。

既存設備と接続できるBNC端子を搭載。多彩な設置方法にも対応
PCやハードディスクレコーダーとのデジタル接続用にHDMI端子を1系統搭載するという進化を遂げたセキュリティ用19型モニター
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EIZOの『FDS1903-A』はセキュリティ用途に適した機能を搭載した19型の液晶モニターだ。インターフェイスにはデジタル接続用のHDMIとアナログ接続用のBNC(コンポジット)端子が各1系統用意されている。HDMIを映像記録用のHDDとの接続、BNC端子をアナログカメラとの接続に使用できるので、既存の設備を有効利用しながら、モニターをリプレースすることが可能だ。

製品モデルには、スタンド付きのモデルと、スタンドはなくVESA規格の取り付け穴を設けたモデルがラインアップされている。デスクトップでの使用に加えて、壁掛けや天吊、アームに取り付けて使用することも可能だ。リプレースする場合でも新規導入する場合でも、設置場所に合わせた方法を選択できる。また、専用リモコンの付属により、天吊など高所に同製品を設置した場合でも入力の信号や表示モードの切り替えや音量調整を快適に行える。

ノイズ低下、ガンマ設定、Up View機能など、セキュリティに適した映像表示機能

『FDS1903-A』にはセキュリティ用途に適した多彩な映像機能が搭載されている。ノイズの少ない映像再生は、ノイズリダクション機能に加え、3次元YC分離機能を搭載することで実現した。3次元YC分離機能は輝度信号(Y信号)と色信号(C信号)を分離処理することで色のちらつきを抑える機能だ。また、防犯用途では暗い場所もはっきり視認できるように表示する必要があるが、ワンボタンでガンマ設定(Dynamic)を変更できるので、素早い設定切り替えが可能だ。

さらに、天吊設置などの場合には、ユーザーが画面を見上げることになるため、液晶画面が暗く見える場合がある。これは液晶モニターの視野特性の一つだが、Up View機能が搭載されているため、補正された見やすい画面を表示できる。防犯カメラだけでなく、工場の生産ライン、畜舎や圃場、道路や河川など、さまざまな監視システムのモニターとして同製品を提案していただきたい。

主な仕様
製品名 FDS1903-ABK:スタンドあり、ブラック
FDS1903-AGY:スタンドあり、セレーングレイ
FDS1903-AFBK:スタンドなし、ブラック
FDS1903-AFGY:スタンドなし、セレーングレイ
パネル種類 TN(アンチグレア)
解像度 1,280×1,024
アスペクト比 5:4
パネルサイズ 48.2 cm(19.0)型
視野角 170°/160°(水平/垂直、標準値)
輝度 350 cd/m2
コントラスト比 1,000:1
入力端子 HDMI(HDCP 1.4)、BNC(コンポジット)
消費電力 最大時:23 W
節電時:2.5 W以下
待機時:0.4 W以下
外形寸法(W×D×H) 405×205×406.5~506.5mm(横表示)
質量 約5.9 kg
保証期間 お買い上げの日から2年間(24時間連続使用)

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