デジタルサイネージは、製品やキャンペーンなどを効果的にアピールする手段として定着しつつある。これを最低限のスペースで実現できるのが、アイ・オー・データ機器の小型PC『MPC-WE1』シリーズだ。幅と奥行きが約113mm、高さ約32mmとコンパクトな筐体ながら4Kの高精細映像を再生可能。設置しやすく、Wi-FiやBluetoothにも対応しているため、他機器ともスマートに連携できる。
『MPC-WE1』シリーズは、Windows 10 IoT Enterprise 2019を搭載した小型PCだ。幅と奥行きが約113mm、高さは約32mmと非常にコンパクト。CPUはインテルのCeleron Processor N3350(1.10GHz)で、メインメモリは4GB。ストレージはeMMCで、容量がそれぞれ32GBと64GBのモデルが用意されている。
このように、スペックは4K解像度(3,840×2,160ピクセル)の動画を出力するに十分。入出力端子もUSBポート3基と、HDMI、DisplayPort(64GBモデルのみ)、LANポートと豊富。4K対応ディスプレイと組み合わせることで、高精細なデジタルサイネージとして活用できる。
Wi-FiとBluetoothにも対応しているため、最小限の配線で運用可能。マウスやプリンター、キーボード等の機器と無線で連携し、スマートに操作できる。サイネージの運用を想定した機能も多く、ネットワーク経由で本体の電源を入れたり再起動をかけたりと、遠隔からの操作が可能。指定した時刻に電源を入れるWake on RTC機能もあり、スケジュール通りの運用も可能となっている。また、ディスプレイと電源を連動し、ディスプレイ側の操作やタイマー機能でPCの電源を操作することも可能。柔軟な運用ができるだろう。
より便利に運用できる別売オプションも用意。専用マウンターを使用すれば、液晶ディスプレイのVESAのネジ穴に本体を固定できるため、よりコンパクトに設置できる。ソフト面でも、同社のサイネージアプリ「時間割看板2」を用意。より細かい設定が可能となり、スマートフォンからコンテンツやスケジュール変更ができるなど、より便利に使用できる。
タッチモジュールの「てれたっち」を組み合わせれば、ディスプレイをタッチパネル化し、観光案内やインフォメーションデスクとして使用可能。幅広く活用できる製品として、ぜひご提案いただきたい。
型番 | MPC-32WE1 | MPC-64WE1 |
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CPU | Intel® Celeron® Processor N3350 | |
OS※1 | Windows 10 IoT Enterprise 2019 | |
メインメモリ(標準) | 4GB | |
メインメモリ(最大) | 4GB | |
ストレージ | eMMC | |
ストレージ容量 | 32GB | 64GB |
グラフィックス | インテル® HD グラフィックス 500 | |
解像度 | 最大3,840×2,160(30Hz)※2 | [DisplayPort]最大3,840×2,160(60Hz)※3 |
[HDMI]最大3,840×2,160(30Hz) | ||
無線LAN規格 | IEEE802.11a IEEE802.11b IEEE802.11g IEEE802.11n IEEE802.11ac |
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Bluetooth®規格 | Bluetooth® バージョン 5.0 | |
インターフェイス | HDMI出力端子×1 USB 3.1ポート×1 USB 2.0ポート×2 microSDXCカードスロット(最大128GB)×1 イヤホン・マイク端子×1 LAN端子×1 |
HDMI出力端子×1 DisplayPort出力端子×1 USB 3.1ポート×1 USB 2.0ポート×2、 microSDXCカードスロット(最大128GB)×1 イヤホン・マイク端子×1 LAN端子×1 RS-232C端子×1 |
消費電力 | 8.0W(Typ) | 13W(Typ) |
外形寸法(W×D×H・本体のみ) | 約113×113×32mm | |
質量(本体のみ) | 約240g | 約260g |
※1 Cortana、Edge、Windows Ink Workspaceは使用できません。Windows Helloはアプリからの使用のみとなります。
※2 動画再生は最大1,920×1,080(60Hz)まで対応。
※3 動画再生は最大3,840×2,160(30Hz)まで対応。