BTOでシステムに最適な構成を選べる組み込み用PC
コンテック EPC-2020

コンテックの『EPC-2020』は、組み込み用の小型デスクトップPCだ。BTOでCPUやメモリー、拡張スロットなどの構成を自由に選択できる。カメラ入力ボードや計測制御ボードを拡張して半導体製造装置に組み込んだり、グラフィックボードを追加して医療機器の制御用端末として使ったりと、用途に最適なシステムを構築可能だ。

コンパクトな省電力モデルながら、十分なパフォーマンスを発揮
Windows XPモデルを新たに追加した組み込み用パソコン。静音・コンパクト設計だが、パワフルな処理を可能にする。
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『EPC-2020』は、BTOでパーツ構成を自由に選んで発注できる、組み込み用のデスクトップPC。メインボードはMini-ITXで、筐体も非常にコンパクト。CPUはインテルのSandy Bridgeに対応しており、Core i5 2510EかCeleron B810の2種類から選択可能。省電力かつパワフルなスペックを実現できる。前者の場合はIntel HD Graphics 3000に対応しており、CPUの内蔵グラフィックス機能だけでフルHD動画の再生などの重い処理を実行可能。空冷ファンには静音タイプを採用しており、十分なパフォーマンスを確保しつつ、騒音を最小限に抑えられる。

拡張スロットとしては、PCI Express(x16)またはPCIボードが1枚実装可能。グラフィックボードやカメラ入力ボードといった拡張ボードが実装可能だ。また、ストレージベイがRAID 1のミラーリングに対応しているため、データの保全も確保できる。

拡張ボードの活用で製造業や医療現場に対応

『EPC-2020』はパーツ選択の自由度が高く、柔軟な構成が可能なため、組み合わせ次第で多様なシステムへ組み込み、各専門業務の端末として利用可能だ。同社では200種類以上の計測制御ボードをラインアップしており、これらを活用することでさまざまなセンサー入力や制御出力が可能に。これにより、半導体製造装置など、製造業向けのシステムを構築できる。また、コンパクトかつ静音設計のため、医療現場用の端末にも最適で、医事会計用端末向けのローコストモデルも用意されている。グラフィックボードを追加すれば、レントゲン表示にも対応可能で、診察用チェアサイド端末としても使用できる。長寿命設計のため、常時稼動するナースコール端末にも使用可能だ。

セットアップ済モデルも4製品用意され、さらに2016年末まではWindows XP搭載モデルも提供されるため、お客様の利用環境に合わせておすすめいただきたい。

主な仕様
型番 EPC-2020
CPU Intel rPGA988B Socket (Socket G2)
チップセット Intel QM67 Chipset
BIOS AMI 16Mb SPI
メモリー 204ピン SO-DIMMソケット×2 , デュアルチャネル DDR3
ウォッチドックタイマー 1~255秒(255レベル) , ソフトウェアプログラマブル , タイムアップ時にリセット発生
インターフェイス ディスプレイ:アナログRGB(HD-SUB)×1、HDMI×1 [ 2画面表示対応 ]
オーディオ:Realtek ALC892, 5.1ch HDオーディオ、ライン出力、ライン入力、マイク入力 (3.5φステレオミニジャック)
ストレージ:2.5"SATAドライブベイ(リムーバブル)×2、2.5"SATAシャドウベイ×1
CFastカードスロット:標準搭載なし、1スロット(CFast CARD(Type 1 )×1、ブート可能)
光学式ドライブ:スリム型 DVDマルチドライブ
拡張スロット:標準搭載なし、セットアップオプションで択一可能(PCI Express (×16) ×1スロットまたは PCI ×1スロット)
LAN:1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T×2ポート (RJ-45コネクター)、LAN-A:Intel 82579LM、LAN-B:Intel 82583V
USB:USB 2.0準拠×6 (TYPE-Aコネクター)
COM:RS-232C×2 (9ピンD-SUB[オス]) 50~115,200bps
電源仕様 270W ATX電源 100~240VAC
消費電力 100VAC 1.3A(拡張スロット除く)
拡張スロット供給可能電流 +12V:2A、+5V:2A、+3.3V:1A
外形寸法(W×D×H) 100×348×262mm(固定金具及び、突起部は含まず)
質量 約5.5kg (内部構成により変化します)

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