容易にIoTを構築できる一体型M2Mコントローラー
コンテック CPS-MC341シリーズ

機器やセンサーを接続し、情報をやり取りできるようにするM2M(Machine to Machine)やそれらのデータをインターネットを経由して利用するIoT(Internet of Things)といった言葉を、一般紙でもたびたび見かけるようになった。M2Mコントローラーは、そんな機器間の通信によってデータのやり取りを行い、インターネットに接続するためのインターフェイスを備えた計測制御用の専用機器だ。データ管理や遠隔制御といったネットワークを介したIoTシステムの"要"といえよう。

マルチデバイス・インターフェイスに対応、必要な組み合わせを選択できる
M2M/IoTソリューション 「CONPROSYS」を実現する、一体型M2Mコントローラー。広域、遠隔でのシステム監視の根幹を支える制御機器。
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コンテックの『CPS-MC341』シリーズは、マルチデバイス環境に対応できるM2Mコントローラーだ。通常、FA業界で使用されている「OPC-UA」「Modbus」「CAN」「EtherCAT」などのプロトコルに対応しているので、多彩な機器との連携が可能だ。

筐体は小型の一体型でDINレールへの取り付けも可能なので、使用現場に合わせて設置できる。また、使用可能な温度環境も-20℃から60℃までと幅広いので、さまざまな環境で利用することができる。

ラインアップは多機能版、DIO版、AIO版の3モデルで合計7機種が用意され、2015年7月下旬から順次市場に投入される。多機能版は通信環境によって、RS-485、3G/LTE、920MHzの3機種から選択できる。デジタル入出力に対応したDIO版にはCANに対応した機種も用意されているので、目的にあった機種をおすすめいただきたい。

多様なシーンでリモートI/Oを利用可能。活用の幅を広げるクラウドサービスも提供

コンテックでは、M2Mコントローラーに加えて、クラウドを利用したM2M/IoTソリューションである『CONPROSYS(コンプロシス)』の提供も行っている。これは、M2Mコントローラーをインターネットに接続して遠隔監視や遠隔制御を実現するためのクラウドソリューションだ。

同サービスの適用範囲は幅広い。例えば、各種センサーと照明や温湿などの制御機器を連携させる植物工場のシステムも容易に構築可能だ。植物工場だけでなく、従来のハウス栽培や圃場での農業生産システムによる生産管理も可能になる。また、再生可能エネルギーを利用する際のデマンド制御による消費電力の安定化などにも利用できる。さらに、リモート監視機能は河川やダムの監視などの広域に点在する設備などの監視にも適している。

同社の製品とサービスを活用すれば、プログラミング言語の専門知識がなくても、フローチャートを組み合わせることで前述のようなシステムを構築することが可能だ。今後、ますます普及することが予想されるM2M/IoTシステムの、いち早い導入を提案していただきたい。

主な仕様
型式 CPS-MC341-ADSC1-111(多機能版)
CPS-MC341-ADSC2-111(多機能版+RS-485)
CPS-MC341G-ADSC1-111(多機能版+3G)
CPS-MC341Q-ADSC1-111(多機能版+920MHz)
CPS-MC341-DS1-111(DIO版)
CPS-MC341-DS2-111(DIO版+CAN)
CPS-MC341-A1-111(AIO版)
CPU ARM Cortex-A8(600MHz)
Memory On Board 512MByte DDR3
ROM On Board 32Mbyte Nor-Flash
OS Linux OS 3.02
LAN 伝送規格:10BASE-T/100BASE-TX
チャネル数:2ch
SD CARD SLOT 規格:SD2.0 規格準拠
コネクター:SDメモリーカードスロット
入力電源 12-24VDC
外形寸法(W×D×H) 188×78×30.5mm(突起部除く)
設置方法 35mm Dinレール取り付け、ネジによる壁面取り付け

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