セキュリティソフトを標準で搭載した組み込み用PC
コンテック BX-825

IoT機器は不特定多数が触れる性質上、運用するうえでのセキュリティ対策が特に重視される。コンテックの産業向け組み込み用PC『BX-825』シリーズは、ホワイトリスト型セキュリティ対策ソフトをプレインストール。不正なプログラムの実行を未然に阻止することができる。3基のLANポートはギガビット対応。安全を確保したうえで、工場内のフィールドバスや上位情報系ネットワークといった異なる階層を相互接続し、IoTゲートウェイを構築できる。

輸出用装置へ一斉に組み込み。開発・運用コストの削減を
セキュリティソフトを標準で搭載したIoTエッジコンピューティング向けボックスコンピュータ®。ケーブル抜けによるトラブルを回避する抜け防止金具や結束バンドも用意されている。
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『BX-825』シリーズは、エッジコンピューティング向けの産業用組み込みPC。CPUはインテルのAtom E3845(クアッドコア)、メインメモリは4GB、ストレージは32GBのSSD(MLC)、OSは日英中韓4カ国語対応の64ビット版Windows 10 IoT Enterprise LTSB2016を採用している。

ギガビット対応のLANポートを3基搭載しており、工場内のフィールドバス、コントローラ間、上位情報系ネットワークといった、異なるネットワーク階層を相互接続するIoTゲートウェイ用途に適している。世界の各種安全規格にも適合しているため、輸出用装置の組み込み用PCに用いることで、開発や運用上のコストを大幅に縮小できるメリットもある。

システム構築と、保守の容易さもメリット

クラウドサービスを活用したIoTシステムに用いるうえでは、インターネット接続デバイスとしてのセキュリティ対策が肝要だ。同製品の場合、マカフィーのホワイトリスト型セキュリティ対策ソフト「McAfee Security for CONTEC (McAfee Application Control相当)」を標準搭載。不正なプログラムの実行を阻止し、マルウェアなどの攻撃から保護することができる。

Azureを活用したIoTシステムを構築するうえでも有用だ。同製品はMicrosoft Azure IoT Hubとの接続テストに合格した認定デバイスでもあり、Azure IoT Edge SDKでの動作確認もとれている。このため、システム構築に要する動作検証の時間を大幅に短縮することができる。

放熱スリットやCPUファンを廃したファンレス設計で、メンテナンスの負担を大幅に低減。それでいて、0〜55度の広温度環境下での安定動作が保証されている。コスト低減やシステム構築の容易さといったメリットを、ぜひアピールしていただきたい。

主な仕様
型式 BX-825D-DC760000(OS非搭載)
BX-825D-DC761824(Windows 10 IoT Enterprise LTSB 2016 64bit(日本語/英語/中国語/韓国語)+McAfee)搭載)
設置タイプ デスクトップ、ウォールマウント
CPU Intel® Atom™ Processor E3845 1.91GHz
コアシステム プロセッサ:Atom E3845
コア数/スレッド数:4-core/4-thread
メモリ:4GB
RAS:リモートパワーオン; ハードウェアモニタ (ファン・温度・電圧)
インターフェイス ディスプレイ:DVI-I×1、Display Port×1
メモリカード:CFast slot×1、mSATA×1
Ethernet:1000BASE-T×3
I/O:USB3.0×2、USB2.0×3、RS-232C/422/485×1
消費電力 12V:3.0A
24V:1.6A
外形寸法(W×D×H) 220×118.9×49.8mm (突起部を除く)
重量 約1.2kg(本体のみ)

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