最大動作温度65℃、PoE+対応の産業用スイッチ
アライドテレシス IE210Lシリーズ

製品検査に画像データを用いたり、製造ラインにCADのデータを送信したりと、産業分野でも高速な通信環境がなければ、スムーズに業務を遂行することが難しくなってきた。しかし、製造したり保管したりする製品によっては、製造ラインや倉庫の空調が十分ではない場合もある。「危険な温度」にもなる酷暑の日本では、夏の過酷な気温でも安定して高速通信を実現できるスイッチの導入が不可欠になっている。

高温になる場所にも設置可能、PoE+対応で、デバイス設置の手間も削減
写真はAT-IE210L-18GP。AMFマスター装置との組み合わせにより、ネットワークの仮想化、統合管理を産業用ネットワークにも提供する。
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アライドテレシスの『IE210Lシリーズ』は、高温環境下でも使用可能な産業用スイッチだ。10/100/1000BASE-Tポートを8ポート搭載したモデルと、16ポート搭載したモデルがあり、それぞれさまざまな保守オプションが付与されたモデルがラインアップされている。また、両モデルともSFPスロットが2スロット搭載されている。

動作温度は最大で65℃なので、空調のない倉庫や、屋根裏、床下などに設置しても、安定した通信環境を実現できる。電源を内蔵した設計なので、設置スペースも省スペースで済む。加えて、10/100/1000BASE-TポートはPoE+に対応している。1ポートあたり最大で30W、システム全体では10ポートのモデルで124Wまで、18ポートのモデルで247Wまで給電可能だ。無線LANアクセスポイントやwebカメラの集約スイッチとして利用すれば、通信ケーブルの敷設のみで、デバイスごとに電源を用意することなくネットワークを構築することができる。

多彩な管理・監視機能を搭載。ネットワーク管理者の負担を低減

『IE210Lシリーズ』には、管理者の負担を軽減する多彩な管理機能と監視機能が搭載されている。
ループガード機能のほか、レイヤー2レベルの障害検知と経路切替を行うEPSR、光ファイバーの異常を検知するアクティブファイバーモニタリングなどは、ネットワークの異常を早期に検知することで、ネットワークのダウンタイムを最小限に抑えるサポートをしてくれる。さらに、webブラウザーを使った管理や保守が可能なので、ファームウェアアップデートなどのメンテナンス作業も省力化することができる。

そのほかにも同社の「Allied Telesis Management Framework(AMF)」を利用すれば、AMF対応製品を一元的に管理・運用できるので、大規模ネットワークでも効率的な運用が可能になる。
空調のない過酷な環境でも使用できるスイッチの導入による、快適な通信環境の構築を提案していただきたい。

主な仕様
型番 AT-IE210L-10GP(RJ-45 コネクター×8)
AT-IE210L-18GP(RJ-45 コネクター×16)
準拠規格 IEEE 802.3 10BASE-T
IEEE 802.3u 100BASE-TX/FX※1
IEEE 802.3ah 100BASE-BX※1
IEEE 802.3z 1000BASE-LX/SX※1
IEEE 802.3ab 1000BASE-T
IEEE 802.3ah 1000BASE-BX10※1
IEEE 802.3x Flow Control
IEEE 802.3af Power over Ethernet
IEEE 802.3at Power over Ethernet+
IEEE 802.3az Energy-Efficient Ethernet※2
IEEE 802.1D-2004 Spanning Tree, Rapid Spanning Tree※3
IEEE 802.1Q-2005 VLAN Tagging, Multiple Spanning Tree※4
IEEE 802.1X Port Based Network Access Control
IEEE 802.1AB Link Layer Discovery Protocol
IEEE 802.1AX-2008 Link Aggregation (static and dynamic)※5
IEEE 802.1p Class of Service, priority protocol
IEEE 802.1ad Provider Bridges (Q-in-Q)
IEEE 802.1ag Connectivity Fault Management
ITU-T G.8032 ERPS
適合規格 CE
安全規格:UL60950-1, CSA-C22.2 No.60950-1
EMI規格:VCCI クラスA
EU RoHS指令
ポート オートネゴシエーション
10M/100M Full/Half 固定設定、1000M Full固定設定
MDI/MDI-X 自動認識、MDI/MDI-X 固定設定
SFP スロット×2
RS-232(RJ-45 コネクター)×1※6
SDHC カードスロット×1※7
通信速度 10Mbps/100Mbps/1000Mbps
平均消費電力 AT-IE210L-10GP:88W(最大180W)※8
AT-IE210L-18GP:150W(最大330W)※8
外形寸法(W×D×H・突起部含まず) AT-IE210L-10GP:210×275×42.5mm
AT-IE210L-18GP:341×231×44mm
質量 AT-IE210L-10GP:2.2kg
AT-IE210L-18GP:3.0kg

※1 対応SFPモジュール装着時

※2 10/100/1000BASE-Tポートのみ

※3 IEEE 802.1w Rapid Spanning Tree包含

※4 IEEE 802.1s Multiple Spanning Tree包含

※5 IEEE 802.3adと同等

※6 本製品にはコンソールポート接続用ケーブルは同梱されておりません。また、出荷時はIP アドレスが付与されておりませんので、別途、マネージメントケーブルキット「CentreCOM VT-Kit2 plus」またはRS-232 ケーブル「CentreCOM VT-Kit2」をご用意ください。

※7 SanDisk 社製のSDHC 32GB について動作確認を行っています。SanDisk 社製のSDHC メモリーカードを使用する場合は、お客様の使用環境で事前に検証を行ったうえで導入してください。なお、弊社での動作確認にはスピードクラス CLASS 4 のSDHC メモリーカードを使用していますが、これはCLASS 4の転送速度を保証するものではありませんので、あらかじめご了承ください。

※8 AT-SPTXa×2個使用時

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