タッチパネル一体型の産業用ファンレスPC
コンテック PT-956Sシリーズ

製造ラインや製造装置のHMI端末や、配送システムなどのオペレーション端末に用いる産業用PCは、操作性が簡便であることが望ましい。そこで有用なのが、コンテックの『PT-956S』シリーズだ。12.1もしくは15インチのタッチパネル式ディスプレイを備えた一体型ゆえ、限られたスペースのなかでシンプルな操作を実現できる。ファンレス・スピンドルレスで構造もシンプルなので、ホコリや異物が侵入するリスクも少ない。

多言語対応OSで、今日の現場に対応
1920×1080ピクセル表示対応の外部DVIディスプレイ出力を標準搭載。本体LCDとは別の画面を大型液晶テレビで映すといった2画面表示のアプリケーションをスタンドアロンで構築できる。
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『PT-956S』シリーズは、タッチパネルディスプレイを備えた一体型の産業用PCだ。ラインアップはディスプレイが15インチの「PT-956SHX」と、12.1インチの「PT-956SLX」、「PT-956SLX」にPCIスロットが1基付いた「PT-956SLXP1」の3系統で、表示解像度はすべてXGA(1,024x×768ピクセル)。いずれも最低限のコンパクトな構成で操作できるため、製造ラインや製造装置のHMI端末として、配送システムなどのオペレーション端末として威力を発揮する。

CPUはインテルのAtom E3845、メインメモリーは4GB。ストレージはモデルごとに、16GBか32GBのCFastを追加できる。OSは前者の場合、Windows Embedded Standard 7 RUNTIME P、後者の場合はWindows 10 IoT Enterprise LTSBがプリインストールされる。日英中韓の4言語対応版なので、昨今の多言語化が必要とされるシーンでの利用に適している。

ファンレス設計により、保守コストを軽減

CPUファンを廃したファンレス設計も特長の一つ。ストレージにCFastカードを採用することで、スピンドルレスも実現。ホコリや異物が侵入するリスクを軽減している。さらに、経年劣化する部品の使用を極力抑えた設計も。タッチパネルも耐久性に優れる5線式抵抗膜を使用しており、動作寿命は3600万回。保守点検業務の負担を大幅に軽減してくれる。

ネットワーク経由で外部からシステムアップするリモート電源管理機能もあって、省力での運用が可能。CMOSデータをEEPROMで保持する機能もあり、バッテリー切れでもシステムを起動できる。結束バンドによるケーブル類のロックや、CFastカードの抜け防止用金具を備えるなど、不要なトラブルを回避する配慮もされている。

主な仕様
型式 PT-956SLXP1
CPU Intel® Atom™ Processor E3845 1.91GHz
サポートOS Windows 10 IoT Enterprise 64-bit; Windows Embedded Standard 7 32-bit
設置タイプ パネルマウント
メモリー 4GB
消費電力 12VDC入力時: 3.2A(Typ.) 5.0A(Max.)
24VDC入力時: 1.8A(Typ.) 2.6A(Max.)
外形寸法(W×D×H) 316×102.8×256mm
(盤内奥行き・突起物を含まず)
質量 約4.5kg(取り付け金具を含まず)

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