低コストで導入できる産業用IoTシステム用コントローラー
コンテック CPSN-DI-08L

コンテックの産業用IoTプラットフォームブランド「CONPROSYS」では、産業用コンピューターや計測制御用拡張ボード、ネットワーク機器など、多岐に渡る製品が展開されている。そのなかでサブブランドの「CONPROSYS nano」は、I/Oを自由に組み合わせられるモジュール式のI/O製品だ。『CPSN-DI-08L』は、同システムのCPUにフォトカプラ絶縁入力インターフェースを増設する拡張用I/Oモジュール。低コストで必要最低限の機能を導入できる。

システムに必要な分だけ、増設できるI/Oモジュール
各デジタル入力の状況が目視で把握できるように動作確認用LEDを搭載している
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「CONPROSYS nano」シリーズは、コンテックのIoTソリューション「CONPROSYS」ファミリーのサブブランド。PLC言語でのプログラムが可能なリモートI/Oおよび、そのスレーブ機器として機能するリモートI/Oの、2種類のカプラユニットから成る製品だ。いずれも必要なI/Oモジュールを挿入して構成するモジュール式を採用。エンドポイントごとに必要な数だけのI/Oを追加でき、無駄なく柔軟なシステムを組める点がメリットだ。

『CPSN-DI-08L』は、「CONPROSYS nano」シリーズ用の拡張用I/Oモジュール。CPUに応答速度200μsec以内のフォトカプラ絶縁入力インターフェースを増設できる。仕様は電流シンクおよびソース出力対応の入力8点1コモン。入力信号のすべてを割り込み要求信号として使用でき、ビット単位で割り込みの可不可およびエッジの選択が可能だ。また、入力信号のノイズやチャタリングを軽減できる入力パルスフィルタを備えており、誤認識を抑えられる。パルスフィルタは全入力端子に設定可能だ。周囲温度環境は-20度から60度まで対応と、ハードな環境でも使用可能。電解コンデンサ未使用のため、長寿命化も実現している。

出力I/Oユニット「CPSN-DO-08L」も

「CONPROSYS nano」シリーズ用モジュールには、CPUにデジタル出力インターフェースを増設する「CPSN-DO-08L」も用意されている。こちらも応答速度200μsec以内のフォトカプラ絶縁オープンコレクタ出力(電流シンクタイプ)を8点搭載している。出力回路には出力定格が1点あたり最大35VDC、500mAのツェナーダイオードを使用。サージ電圧から機器を保護してくれる。

いずれの製品も工具不要で、ユニットへ容易に着脱できる。全体の構成も含め、お客様の環境に最適なシステムをご提案いただきたい。

主な仕様
型式 CPSN-DI-08L
バス仕様 CONPROSYS nano スロット
サイズ CONPROSYS nano 1U
使用コネクタ 1x 3.81mmピッチ 10-pin 2ピース端子台
入力点数 8点
応答速度 (入力) 200μsec (max.)
動作電圧 (入力) 12 ~ 24VDC
消費電流 3.3V 0.05A (Max.)
入力回路 フォトカプラ絶縁入力 (シンク・ソース出力両対応)
外形寸法(W×D×H) 15.6×52.6×84mm (ただし、突起物を除く)
質量 50g

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