三相モータ絶縁の常時・遠隔監視を実現するモジュール
コンテック CPS-MM-LC

IoTの普及は新しいサービスやビジネスを生み出すだけでなく、既存業務の効率化にも活用されている。各種センサーとネットワークを利用すれば、従来は担当者が巡回していた点検業務を自動化することが可能になる。たとえば定期的な点検によって、故障の予兆を捉えていた三相モータの絶縁抵抗を常時監視することができれば、点検頻度を削減したり、故障予兆を迅速に捉えたりすることが可能になり、保守点検コストを抑えられる。

独自のModes-IO技術の採用により、三相モータやインバータの絶縁劣化を監視
-20〜+60℃の周囲温度環境に対応、さまざまな環境で使用できる。また、動作状態が目視で把握できるように動作確認用LEDを搭載している
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コンテックの『CPS-MM-LC』は、三相モータの絶縁劣化を監視する監視モジュールだ。絶縁劣化の検出には、タナシン電機株式会社の特許理論を含む独自のModes-IO技術を採用している。これにより、運転中のモータから絶縁抵抗成分を高精度で測定することが可能になり、インバーター出力側の測定も実現している。

稼働中の測定が可能であるので、モータ点検に伴う設備停止が不要で、設備稼働率の向上が期待できるまた、常時監視を行えるようになるので、設備故障の予兆を捉えることが可能になり、故障の未然防止ができるようになる。同製品が測定している絶縁抵抗成分の値は機器の発熱や感電に関連があるため、安全管理面の向上も同時に期待できる。

ネットワークを経由して、常時・遠隔監視を実現できる

『CPS-MM-LC』は本体サイズが幅25.2mm、奥行き94.7mm、高さ124.8mmとコンパクトで、DINレールに対応しているので、設置の自由度が高い。さらに、動作環境は−20℃から60℃まで対応しているので、ポンプ、コンプレッサー、空調ファン、工場設備など、さまざまな機器のモータ監視が可能だ。

また、データ収集やWebモニタリング機能を内蔵したCPUモジュールと組わせることで、インターネットを経由した遠隔監視も可能になる。複数機器、複数拠点のモータ監視を一括して行えるので、保守点検業務を大幅に効率化できるだろう。設備点検をサービスとして提供しているのであれば、人材を補充することなく業務を拡大することも可能になる。

Webカメラなど、そのほかのIoTデバイスと組み合わせることで、保守点検ビジネスの付加価値を向上させることもできるだろう。新たな保守点検サービスソリューションの構成要素として、同製品を提案していただきたい。

主な仕様
型番 CPS-MM-LC
バス仕様 CONPROSYS スタック
サイズ CONPROSYS 1U
使用コネクター 1x 7.62mmピッチ 4-pin 2ピース端子台
消費電流 0.1A (Max.)
外形寸法(W×D×H) 25.2×94.7×124.8 (ただし、突起物を含まず)
質量 200g

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