産業用PCは、性能はもちろんメンテナンス性や静音性、拡張性も求められる。コンテックの『BX-T1010-W19M02M08』は、これらを兼ね備えた製品だ。CPUには新たに第7世代のCore i5を採用し、省電力性と高い演算能力を実現。CPUファンを廃したスピンドルレス設計ゆえ、ファンからのホコリや異物の侵入することがなく、保守点検業務の負担を大幅に軽減できる。さらにUSBやシリアル、スロットイン式のSATAスロットなどの拡張ポートも豊富で、柔軟なシステム構築が可能となっている。
『BX-T1010-W19M02M08』は、Windows 10 IoT Enterprise(64ビット)を搭載した産業用のPC。コンパクトなボックス型で、デスクトップかウォールマウント式で運用できる。小型ながら高パフォーマンスを実現しており、CPUにはインテルの第7世代Coreシリーズ、Core i5-7300U(2コア4スレッド)を採用。Embeddedタイプのため、安定供給が確保されている点もメリットだ。メインメモリーも8GBと十分な量で、スムーズな動作が期待できる。
インターフェイスも豊富で、産業用PCに求められる拡張性は抜群だ。映像出力はDVI-DとDisplayportが各1基、LANポートは1000BASE-Tが2基。USBは3.0が4基、2.0が2基、シリアル(RS-232C)が2基と、多様な機器を接続できる。さらに、スロットイン方式の2.5インチSATAスロットも2基搭載。片方のドライブをOS用、もう片方をメンテナンスやシステムログの記録に用いるといった運用が可能となっている。
メンテナンス性が高く、運用コストを抑えられるメリットもある。筐体はCPUファンを廃したスピンドルレス設計になっているため、ファンによるホコリや異物の侵入を心配する必要がない。経年劣化の可能性がある部品の使用も極力抑えられており、保守点検業務の負担を大幅に軽減してくれる。設置用にケーブル固定クランプが用意されているため、USBケーブルなどのロック機構がないコネクターが抜けるトラブルを防止することもできる。
電源は10.8〜31.2VDCのワイドレンジに対応しており、さまざまな電源環境で使用可能。オプションのACアダプターを使用すれば、100〜240VAC環境でも使用できる。高い拡張性もあいまって、多様な環境に対応できる製品としておすすめいただきたい。
製品名 | BX-T1010-W19M02M08 |
---|---|
設置タイプ | デスクトップ ウォールマウント |
サポートOS | Windows 10 IoT Enterprise 64-bit |
プロセッサ | Core i5-7300U |
コア数 / スレッド数 | 2-core / 4-thread |
メモリ | 8GB |
RAS | ハードウェアモニター(温度・電圧) ウォッチドッグタイマー |
ディスプレイ | Display Port ×1 DVI-D×1 |
Ethernet | 1000BASE-T×2 |
入力電圧 | 12 ~ 24VDC |