鉄道規格に適合し-40〜70度に耐える耐環境IoTプラットフォーム
コンテック BX-R100

IoTを鉄道や自動車といった移動体で運用するうえでは、移動時の衝撃や幅広い寒暖差など、過酷な環境に耐えるデバイスが要求される。コンテックのボックス型コンピューター『BX-R100』は、こうしたニーズに応える製品だ。鉄道車両に使用できる電子機器としてEN50155に適合するほどの高耐久性を備えており、周囲温度−40〜70度の環境下でも起動し、連続動作することが可能。耐振動は5G、耐衝撃性能は100Gと、従来では難しかったパワフルなエッジコンピューティングを実現する。

優れた耐環境性能に加え、メンテナンスも容易
CPU にEmbeddedタイプを採用。安定供給が可能なパーツの採用により使用時も安心。また、同社のカスタマイズBIOSが採用され、BIOS レベルでのサポートが可能だ
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『BX-R100』は、CPUにインテルのAtom E3845(クアッドコア/1.91GHz)、4GBのメインメモリー、ストレージに32GBのSSDを採用したボックス型コンピューター。OSは未搭載か、Windows 10 IoT Enterprise LTSB 2016 64bit搭載かを選択できる。

鉄道車両をはじめに、過酷な環境でのエッジコンピューティング用途を想定した製品で、鉄道規格EN50155(Class TX)に適合する耐久性を確保。周囲温度−40〜70度での起動および連続動作を可能とし、耐振動は5G、耐衝撃は100Gを達成している。鉄道車両や自動車などの移動体をはじめ、インフラやエネルギーなど、従来では難しかった過酷な環境下での稼働を実現した。

なお、電源は10.8-33.6VDCのワイドレンジに対応し、PoE受電も可能と、さまざまな電源環境で使用可能。両電源はシームレスな切り替えが可能で、片方のみを切断したり、片方を投入すると同時にもう片方を落としたりと、融通が利く。設計においては、CPUを廃したスピンドルレス設計を採用。ファンによるホコリや異物の侵入を心配する必要がなく、経年劣化する部品の使用も極力抑えられているため、保守点検業務の負担を大幅に軽減できる点も大きなメリットだ。

高度な拡張性で多様なロケーションに対応

多様なロケーションで使用される前提のため、拡張性にも余裕を持たせ柔軟な運用ができるよう設計されている。デュアルLANポート(X-coded)およびDC電源入力部(A-coded)にM12コネクタを採用するほか、USB2.0、DisplayPort、RS-232C、SD Card Slotなど、多彩なインターフェイスを搭載。要求されるニーズに合わせてシステムを組むことが可能となっている。IoT社会に対応するための有用な製品として、ぜひおすすめいただきたい。

主な仕様
型番 BX-R100
設置タイプ デスクトップ
ウォールマウント
サポートOS Windows 10 IoT Enterprise 64-bit
プロセッサ Atom E3845
コア数 / スレッド数 4-core / 4-thread
メモリー 4GB
RAS リモートパワーオン
ハードウェアモニター (温度・電圧)
ウォッチドッグタイマー
ディスプレイ Display Port×1
メモリーカード SD card slot×1
mSATA×1
LAN 1000BASE-T×2
I/O USB2.0×2
RS-232C×1

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