後付けの積層信号灯から稼働状態を監視する産業用IoTソリューション
コンテック CPS-PAV-AES1-JP

工場設備の監視システムは、設備の根本から導入しようとすると膨大なコストがかかるもの。そこで有用なのが、コンテックの『CPS-PAV-AES1-JP』だ。これは検知した積層信号灯の発光をもとに、設備の稼働状態を把握しモニターできるセンサーと親機用積層信号灯計測機のセット。既設のパトライト社製積層信号灯に後付けできるため、低コストで導入できる。太陽電池と補助電池で動作するため、配線不要で取り付けも容易だ。

後付けで容易に監視システムを構築することが可能
昼間や照明下では太陽電池のみで稼働可能。夜間の暗闇では産業用リチウム電池に切り替えて、最長で6年間稼働する
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『CPS-PAV-AES1-JP』は、パトライト社製の積層信号灯に取り付けることで、その発光状態を検知できるセンサーと親機用積層信号灯計測機のセット。別売のコントローラー「CONPROSYS」に対する子機として稼働し、工場設備の監視システムを実現する。仕組みはシンプルで、発光の記録をもとに工場設備の稼働状態をモニタリングするというもの。既存の設備に後付けするだけでシステムを実現できるため、低コストで導入可能。太陽電池と補助のリチウム電池で動作するため、配線不要の点も大きなメリットだ。

センサーが検知したデータは、同梱のUSB受信機へEnOcean 928.35MHz帯無線通信で送信。これが接続されたCONPROSYSへ蓄積し、解析できる。親機1台に対して最大16台の子機を接続し、各設備の状態を常時監視することが可能となっている。異常が発生した場合は、リアルタイムに最大10カ所へメール通知。不測の事態への態勢を、低コストかつ効率良く構築できる。

工場の稼働状態を確認し、稼働率の向上と省人化へ

モニタリングは、付属の専用ソフトだけで実行可能。アンドン表示、時系列グラフ表示、設備マップ表示といった形式で、時系列順にグラフィカルに確認できる。さらに親機に内蔵された作画ツールを活用することで、自由にカスタマイズし、環境に合わせたタスク処理を実装することも可能としている。

防塵、防水規格のIPS65に準拠し、使用温度範囲は−20度〜60度と耐環境性能も優秀で、厳しい環境下でも設置可能。このシステムを活用すれば、故障予兆や予防保全が可能。メンテナンスタイミングを最適化し、ダウンタイムの短縮を実現することで、稼働率の向上や省人化、人手不足対策に貢献してくれるだろう。

主な仕様
製品名 CPS-PAV-AES1-JP
規格 IP65, RoHS準拠,
VCCIクラスA(CPS-PAV-AES1-JPのみ),
TELEC(認証済みの送信機を内蔵)
無線仕様 【規格】
EnOcean

【周波数】
928.35MHz (日本国内のみ)

【送信出力】
0dBm [typ.]

【データレート/変調】
125kbps/FSK変調

【アンテナ形状】
ヘリカルアンテナ

【通信距離】
190m (見通しが良い環境での実測値です。)

【接続台数】
16台
電源仕様 【発電素子】
太陽電池 (ECS300)

【補助電池】
産業用リチウム電池(BR-1/2AA:Panasonic製)

【電池寿命】
最長6年※1
センサー 【検知波長】
400 - 800nm (センサー仕様)

【感度調整方法】
親機調整 (16段階)

【点灯照度】
1,000lx以上※2

【消灯照度】
600lx以下※2

【点滅検知周波数】
0.4 - 2.8Hz

【センサー数】
最大5段対応
外形寸法 (W×D×H) 328×60.7×41.6mm (ただし、突起は含まない)
質量 150g

※1 温度25℃の環境下で、昼間(800lx)を12時間、夜間(0lx)を12時間、エコモード(スライドスイッチm1設定)での寿命です。
また、常時800lxの環境下で、エコモード(スライドスイッチm1設定)での駆動の条件であれば半永久的に駆動します。

※2 白色LED(NSSL157AT-H3)の発光を照度計(CENTER530)で測定した値を示しています。

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