高帯域幅に対応した産業用イーサネットスイッチ
Moxa EDS-2010-ML-2GTXSFP

IoTの普及やビッグデータの活用など、産業分野でも、高速、大容量通信への対応が必要になってきている。産業用途のスイッチには、必要なデータを確実に送受信できるだけでなく、連続安定運転を実現するための冗長性や耐環境性能も求められる。さらに、保守管理が容易であることも重要だ。そのようなニーズに対応するスイッチを求めるユーザーには、十分な実績のあるメーカーの製品をおすすめしていただきたい。

大量のデータトラフィックに対応するアンマネージドイーサネットスイッチ
12/24/48 VDC冗長電源入力やDINレールの取り付けに対応し、ハイレベルのEMI/EMC機能を搭載。別売りのアクセサリーも多数展開している
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Moxaの「EDS-2010-MLシリーズ」にラインアップされている『EDS-2010-ML-2GTXSFP』は、高帯域幅データ収集に適したアンマネージドイーサネットスイッチだ。インターフェイスとして、10/100BaseT(X)ポートを8ポート、10/100/1000BaseT(X)または100/1000BaseSFP+のコンボポートを2ポート、搭載している。

ユーザーの通信の目的によって最適な帯域を割り当てられる、サービス品質QoS(Quality of Service)機能を搭載しているので、大容量通信の場合でも求められるレスポンスタイムやスループットを確保することが可能だ。さらに、ブロードキャストストーム保護機能も搭載されており、これらは本体のDIPスイッチで有効/無効を設定できる。

IoTの実現には、多数のセンサーを設置したり、カメラで撮影した画像を送信する必要があったりするなど、ネットワークには大量のトラフィックが発生することになる。同製品を採用することで、必要なデータを確実に送信できるネットワークの構築が実現できるだろう。

動作温度範囲は−10〜60℃。小型筐体で複数のマウントに対応

『EDS-2010-ML-2GTXSFP』には、産業用イーサネットスイッチに求められる多彩な機能が搭載されている。動作温度範囲は−10〜60℃と広範囲で、保護等級はIP30に準拠している。冷凍倉庫や天井裏の高温になる場所にも設置可能だ。DINレールマウンティングに対応しているので、コントロールキャビネットにもすぐに設置できる。さらに、オプションでウォールマウンティングにも対応している。本体サイズは36×135×95mmなので、設置スペースも少なくて済む。

電源は12/24/48 VDC冗長電源入力に対応している。また、電源とポート障害を自動で警告する機能も搭載されている。連続稼働が必要とされるネットワークで使用する際も安心だ。

同シリーズには、-40〜75℃とさらに動作温度範囲が広い-Tモデルのほか、16ポート搭載モデルや18ポート搭載モデルもラインアップされている。ユーザーのニーズに合わせた製品を提案していただきたい。

主な仕様
製品名 EDS-2010-ML-2GTXSFP
10/100BaseT(X)ポート (RJ45コネクター) 8
オートネゴシエーションスピード
半2重/全2重モード
オート MDI/MDI-Xコネクション
規格 IEEE 802.3 for 10BaseT
IEEE 802.3u 100BaseT(X)
IEEE 802.3ab 1000BaseT(X)
IEEE 802.3z 1000BaseX
IEEE 802.3x フロー制御
IEEE 802.1p Class of Service
プロセッシングタイプ ストア/フォワード
MACテーブルサイズ 8K
パケットバッファサイズ 4Mbits
サイズ(W×D×H) 36×135×95mm
重量 498g
保証期間 5年間

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