工場等の現場で用いられる端末には、省スペース性やコスト性能、耐久性などのさまざまな特性が求められる。これらを総じて満たしうる製品が、コンテックの『BX-U200-NA01M03』だ。表面積は名刺2枚分と極小ながら、高パフォーマンスのCPUやメモリーを備え、-30度から50度までの広温度環境にも対応。それでいてUSBやLAN、DisplayPortなど幅広い拡張性を備えており、幅広い現場で活用できる。
『BX-U200-NA01M03』は、組み込み用のボックスコンピュータ®だ。大きな特長は極小の設計で、質量はわずか0.42g、サイズは幅110mm、奥行き90mm、高さ29mm。天面は名刺2枚分程度と、ボックスコンピュータ® では最小・最軽量だ。ウォールマウント式で、VESA規格に対応した液晶ディスプレイの背面に設置するなど、コンパクトに設置できる。オプションを利用すれば、DINレールへの取り付けも可能だ。
CPUはIntel Atom®プロセッサx5-E3940 、メインメモリーは4GB、ストレージはM.2カードスロットに32GBのMCが実装済み。申し分ない性能を確保しながら低消費電力を実現し、ランニングコストの低減に貢献してくれるだろう。
コンパクトながら拡張性も秀逸だ。主なインターフェイスはUSB3.1 Gen1で、Type-Aポート2基に加えて、Type-Cポートも1基搭載。後者はUSB PD(Power Delivery)および DisplayPort Alt Mode(DisplayPort Alternate Mode)に対応しているため、ディスプレイとケーブル1本で、映像出力と給電を行える。さらに、-30度から50度までの広温度環境に対応するなど、耐久性も十分。コンパクトさも相まって自由に設置できる。加えてDisplayPortやLANポートもあり、ユーザーの環境に合わせた柔軟な運用が可能だ。
なお、OSについては非搭載モデルと、Windows 10 IoT Enterprise(64ビット版)プリインストールモデル(BX-U200-W19M01M03)を選択可能。後者の場合はOSのライトフィルタ機能により、ストレージへの不要な描き込みを禁止できる。これにより、書き込み回数制限の不安を考えずに運用したり、意図しないシステムの改変を防止したりできるなど、組み込み用途に必要な設計を実現している。
また、自社カスタマイズBIOSの採用により、BIOSレベルでのサポートも用意。保証期間も3年と手厚く、長期間安心して使用できるだろう。
型番 | BX-U200 |
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設置タイプ | ウォールマウント |
サポートOS | Windows 10 IoT Enterprise 64-bit |
プロセッサ | Atom x5-E3940 |
メモリー | 4GB |
RAS | ハードウェアモニター (温度・電圧) ウォッチドッグタイマー |
ディスプレイ | DisplayPort×1 USB 3.1 Gen1 (USB3.0) Type-C [DP Alt Mode]×1 |
メモリーカード | M.2 2242×1 |
LAN | 無線LAN IEEE802.11ac/a/b/g/n×1 1000BASE-T×2 |
I/O | USB 3.1 Gen1 (USB3.0) Type-C×1 USB3.1 Gen1 (USB3.0)×2 |