リモートI/O「CONPROSYS nano」用アナログ出力モジュール
コンテック CPSN-AO-1602LC

工場などファクトリーオートメーションの現場にはセンサーやスイッチ、温度や圧力など、多様な情報が存在する。こうした膨大なデータを効率良く管理するうえでは、コンテックが展開している「CONPROSYS nano」シリーズのような、リモートI/Oユニットが必要不可欠だ。ここで紹介する『CPSN-AO-1602LC』は2020年5月にリリースされた、同シリーズのCPUカプラユニット用拡張モジュール。絶縁型のアナログ電圧・電流出力を追加する。

リモートI/Oの構成を柔軟に組めるモジュール式
電源を内蔵しているため、電流出力時に外部に電流出力用電源を用意する必要がない。また、工具などを用いることなくCPUユニットへの取り付け/取り外しが可能だ
写真拡大

コンテックはモジュール式のリモートI/Oユニット「CONPROSYS nano」シリーズを展開している。これは主に、PLC言語でプログラムできるリモートI/Oと、そのスレーブ機器として機能するリモートI/O、二つのカプラユニットから構成されるシステム。いずれも必要に応じてI/Oモジュールを挿入でき、フレキシブルにシステムを組むことが可能だ。

例えば、同社が用意したWindowsおよびLinuxのドライバを使用して産業用コンピュータをマスターに、Modbus通信対応を生かしてModbus対応のPLCをマスターにと、環境に合わせたリモートI/Oシステムを、最小限のコストで構築することができる。

同社は2020年5月に、CONPROSYS nanoシリーズ用モジュールを新たにリリース。アナログ式の電圧・電流出力モジュール『CPSN-AO-1602LC』をはじめ、カウンタ入力やデジタル入出力などを拡充し、より幅広いシステムを実現している。

チャネル間で干渉しない安定したインターフェイスを実現

『CPSN-AO-1602LC』は、CONPROSYS nanoシリーズのCPUユニットにアナログ出力インターフェイスを増設するI/Oモジュールだ。チャネル間絶縁型のアナログ電圧出力および、アナログ電流出力を搭載することで、チャネル間の干渉を防止。各チャネルに接続する機器のグランドレベルが異なる場合でも使用できる。

また、ソフトウェア側で±10V、±5V、0〜10V、0〜5V、0〜20mAの出力レンジを切り替え、さまざまな電流出力方式に対応可能。リレーの搭載により、電源投入時に発生する不安定な出力電圧・電流を防止できる。

周囲環境温度は−20度から60度まで対応、電解コンデンサ未使用による長寿命仕様もあって、長期間安心して使用できるだろう。

主な仕様
製品名 CPSN-AO-1602LC
バス仕様 CONPROSYS nano スロット
サイズ CONPROSYS nano 1U
使用コネクター 1×3.81mmピッチ 10-pin 2ピース端子台
出力チャネル数 2-ch
出力レンジ ±10V
±5V
0〜10V
0〜5V
0〜20mA
DAC 分解能 16-bit

→カテゴリ一覧に戻る