組み込みタイプの19インチフラットパネルディスプレイ
コンテック GPD-U64EM-DC2

タッチパネルは、さまざまな装置のUI(ユーザーインターフェイス)として普及し、今やUIのスタンダートともいえる存在になっている。スマートフォンやタブレット端末の操作に慣れたユーザーなら操作に戸惑うこともないし、機械式のスイッチ類よりも格段に多くの情報をユーザーに提供できるので、生産性や安全性を高める効果も期待できる。防塵防滴規格や各種安全規格に適合している製品であれば、使用場所を選ばずに利用できる。

投影型静電容量方式のタッチパネル。多彩な製品に搭載できる
投影型静電容量(PCAP)方式タッチパネル採用で最大10点のマルチタッチに対応。滑らかな操作感と美しい画面表示を実現し、耐傷性および透過性に優れている
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『コンテックの『GPD-U64EM-DC2』は投影型静電容量(PCAP)方式のタッチパネルを採用した19インチサイズのディスプレイだ。製造ラインの工程管理や作業指示、産業機器の操作、入退室管理用のタッチパネルとして、装置に組み込んで使用する。

VESA規格(100x100mm)に対応しているので、VESAアームに取り付けることで、装置への組み込み後でもフレキシブルに画面の角度調整ができる。作業員が操作画面を見やすい角度に調整できるようになるので、操作性の向上が期待できる。

また、前面部はIP65性能の防塵、防滴構造を採用している。製造ラインなどの粉塵や水滴が存在する場所で使用する機器にも安心して搭載することが可能だ。

各種安全規格に適合。輸出製品への取り付けも可能

『GPD-U64EM-DC2』の入力電源は、24VDC(±10%、3端子)に対応しているので、組み込み機器と電源を共有できる。電源の共有化は設計の簡略化やコスト削減に直結する。新製品を開発する際はもちろん、既存の製品の操作パネルとして使用する際にも電源を別途用意する必要がないことは、大きなメリットだ。

また、同製品はVCCI クラスB、FCC クラスB、CEマーキング(EMC指令クラスB、RoHS)、CCCなどの各種安全規格に適合している。輸出製品に搭載する場合には、搭載する部品が仕向地の安全規格に適合している必要があるが、同製品を使用すれば、適合審査を簡略化できる。

例えば、国内向けの製品を輸出する際に、輸出先の安全規格に合わせた部品に交換することが必要となる場合がある。しかし、同製品を使用することでそのような手間を省くことができるので、商機を逃さずにグローバル化に対応できる。インターネットによって潜在的な顧客は世界中に存在するようになった。グローバル展開を見据えているメーカーに、ぜひ提案していただきたい組み込み用ディスプレイだ。

主な仕様
製品名GPD-U64EM-DC2
設置タイプVESA 100×100
LCDサイズ19-inch
LCD解像度1,280×1,024 (SXGA)
タッチパネル検出方式投影型静電容量方式
Video inputDVI
Analog RGB
Touch panel inputUSB

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